自民党・安倍派の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部が近く、安倍派側への強制捜査に乗り出す方針を固めたことが分かりました。こうした状況に自民党では緊張感が高まっています。
谷川弥一衆院議員(10日):
「良いことした時は全然取材に来ないけどね。すごいねマスコミていうのは。(自分は)やってきたんだよな。色々と。誰も取材に来ない。まあしかし色々言っちゃいかんな。俺が悪いんだ。今は」
長崎3区選出の谷川弥一議員(82)は、4000万円を超えるキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していなかった疑いが持たれています。
東京地検特捜部が強制捜査に乗り出す方針を固めたことを受けて、大村市にある谷川議員の後援会事務所にも報道各社が詰め掛けました。
国会は閉会しましたが、谷川議員は週末予定していた県内での予定をすべてキャンセルし、地元入りのめどは立っていません。
2003年、長崎3区から出馬し、現在7期目の谷川議員。当初から清和政策研究会、いわゆる「安倍派」に属し、これまで文部科学副大臣などを務めました。
選挙区の区割り変更で次の総選挙からは選挙区ではなく比例の候補に決まっています。
谷川議員は派閥のパーティー券について「当選初期はノルマ分のみ販売していたが、当選期数が上がるごとに派閥内での存在感を示したいとの思いでノルマを上回る販売をするようになった」と話しています。
安倍派のパーティー券は1枚2万円でノルマは当選1期ごとに50万円分、当選7期の谷川議員はノルマが175枚、350万円分だったとみられています。