自民党の派閥の政治資金パーティー裏金問題で、多額のキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載しなかった疑いのある長崎3区の谷川弥一衆院議員(82)に対する検察の調べは大詰めを迎えているとみられます。
去年12月以降、公の場に出ていない谷川議員の姿を18日朝、カメラがとらえました。
18日朝、東京都内の自宅前でANNのカメラがとらえた谷川議員の姿です。記者の質問に応えることはありませんでした。
去年12月10日(日)。
谷川弥一衆院議員:
(Q.4000万円超のキックバックがあったという報道があったが事実関係は?)
「読み上げますよ。清和政策研究会のパーティー券の問題について、刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を慎重に調査確認して、適切に対応してまいりたい」
(Q.キックバックがあった?)
「今コメントしただけです。僕が今言えることは」
(Q.会派の中でそういったことがあった?)
「まあいいから。その通りって。何を言っても『その通り』と。頭悪いね。言ってるじゃないの。質問してもこれ以上はきょう言いませんと言ってるじゃない。わからない?」
谷川議員はこの日長崎市内で取材に応じて以降、地元には戻らず、一切の説明を避けています。
谷川議員は、おととしまでの5年間に4000万円以上のキックバック(還流)を受け、収支報告書に記載していなかった疑いがもたれています。東京地検特捜部は谷川議員を近く立件する方針で詰めの捜査を行っているとみられます。
谷川議員はNCCの取材に収支報告書への不記載を認めていて、「きょう検察の最後の調べを受ける。立件されれば議員も辞職する」と話しています。また「処分が確定した後、地元で会見を開く」としています。