県内でインフルエンザの感染が広がっています。県は30日、「インフルエンザ流行警報」を発表しました。警報の発表は5シーズンぶり、県に記録が残る2007年以降過去2番目に早い発表です。
先週月曜20日から26日日曜までの1週間に、県内70の定点医療機関から県に報告があったインフルエンザの患者数は3057人で、前の週の1.5倍に増えました。(+1081人)
医療機関当たりの平均患者数は43.67人で、警報の発表の目安となる「30人」を上回ったことから、「大きな流行が発生、または継続しつつあることが疑われる」として、県は30日、「インフルエンザ流行警報」を発表しました。県が確認できる2007年以降では、新型インフルエンザが流行した2009年から2010年にかけてのシーズンに次ぐ2番目に早い警報発表です。
年代別では10代以下が8割を占めていますが、全ての年代で前の週を上回っています。
地域別では対馬が106人、長崎市が71.94人、県北が55.5人など、10地域のうち6地域で警報レベルの「30人」を大きく上回っています。
場面や体調に応じたマスクの着用や、手洗い、換気のほか、高齢者など重症化リスクの高い人は混雑した場所を避けるなど、基本的な感染防止対策の徹底を呼びかけています。
一方、新型コロナの報告患者数は前の週より18人少ない97人で、定点当たりの報告数は「1.39」と引き続き低い水準で推移しています。