先週1週間で県内の定点医療機関から県に報告のあったインフルエンザ患者は前の週から1.5倍に増え、県の警報レベル目前となっています。
13日(月)から19日(日)の1週間のインフルエンザの報告患者は1976人で、前の週より714人増えました。
医療機関あたりの平均患者数は「28.23人」で、全国で9番目、九州で2番目に多くなっています。注意報レベルの基準である「10人」を5週連続で超え、警報レベル「30人」の目前に迫っています。今後感染者が増え、警報レベルを超えれば2018年から2019年にかけてのシーズン以来5シーズンぶりに警報が出ることになります。
定点当たりの報告数を地区別でみると、県北が53.5人、長崎38.94人、対馬で36人と警報レベルの基準を上回り、佐世保では5週連続で警報レベルとなっています。
年代別に見ると10歳未満が1015人で51.4%、10代が611人で30.9%と、10代以下が82.3%を占めていて、年齢が上がるにつれて感染者は少なくなっています。(20代69人・3.5%、30代92人・4.7%、40代85人・4.3%、50代48人・2.4%、60代28人・1.4%、70代19人・1%、80歳以上9人・0.5%)
県は外出から帰ったあとの手洗いや手の消毒、適切なマスクの着用、換気などの基本的な感染対策のほか、ワクチンも発症や重症化に一定予防効果があるとして接種を呼びかけています。
一方、新型コロナの報告患者数は前の週を43人上回る115人で、10週ぶりに増加に転じました。定点当たりの報告数は1.64人で、低いレベルを維持しています。