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児童虐待に関し長崎県と長崎大学が協定調印

2020年03月26日

近年、社会問題となっている児童虐待。長崎県外では子どもが亡くなる事件も相次ぎました。そんな中、県と長崎大学は虐待された疑いのある子どもたちの的確な診療に向けた連携協定を結びました。小さな体に広がるあざ。親から暴力を振るわれた小学生の写真です。棒で叩かれた場所が内出血し腫れています。虐待を受けた幼児の歯の写真、虫歯だらけで歯がほとんどないのは養育が困難な家庭に生まれ歯磨きを教わらずに育ったためです。子どもの成長や発育に必要なものを与えないことも育児放棄=ネグレクトと呼ばれ「児童虐待」になるのです。昨年度(2018)、県内2カ所の児童相談所に寄せられた虐待の相談件数は898件で統計史上最も多くなりました。警察や学校などの関係機関が児童相談所に連絡する「通告」が増えていることが要因とみられます。千葉や東京では親から虐待を受けた子どもが亡くなる痛ましい事件も起きました。長崎県と長崎大学は2007年以降、連携して虐待された疑いのある子どもの診療に当たってきましたが連携をより強化しようと協定を結びました。通告のあった子どもたちを法医学教室で的確に診断し医学部や歯学部で総合的な医療を提供します。長崎大学法医学教室の池松和哉教授は「我々は傷の診断をしている。死亡事故を防げたとは思いますがどうも追跡調査をしてみると虐待を受けた子どもたちの心までは救っていない。傷を早期に発見してあげて早期に保護する。そうすることによって虐待されている時間が短ければ短いほど子どもの心の傷が少なくなってその後のフォローがしやすくなる」と話しました。児童虐待の対策について都道府県と大学が連携協定を結ぶのは全国で初めてです。