【長崎】「苦渋の決断」マリンスポーツセンター12月閉館へ…利用者から惜しむ声 市内唯一のバッティングセンターも
苦渋の決断です。長崎市江川町のマリンスポーツセンターが12月28日で閉館することが決まりました。開館から38年余り、利用者からは惜しむ声も。
ジムに通う82歳女性:「15年通ったから、なかったら悲しい」
約8年ボウリング場に通う男性:「寂しい。行く所がなくなる」
1985年に開館したマリンスポーツセンター。25mプールやボーリング場、卓球場などを備え、長年、市民に親しまれてきました。
施設を運営するマルシン・片町修一専務:「配管系とかボイラー関係、全て施設の老朽化で、やっていくことが厳しい」
水泳教室には主に市の南部の園児から高齢者までが通っています。ピークの2019年ごろには会員数が1200人を超え、センターの大きな財源にもなっていました。
順調だった運営に打撃を与えたのは3年間のコロナ禍です。利用者は激減し、5類に移行した現在の会員は800人ほど。ボウリング場の利用者も回復せず、施設の維持は困難と判断しました。
マルシン・片町専務:「どうにか利用者のために頑張ってきたが、設備も改修して投資していかなければいけない。それに見合う会員の動向が見込めるのか。色々考えた時に苦渋の決断」
利用者からは…。
20年プールに通う女性:「なくなることが寂しい。行く所がない。この辺に(他のプールは)ないでしょう。足腰が良くて健康でいられるのはここのおかげ」
子どもが水泳教室に通う母親:「南部の方にはスポーツをさせる所がここぐらいしかない。どうしようか悩み中。他の所に行くのも遠いので」
そして閉館に伴い、長崎市内から無くなる施設が…。
山本光悦記者:「センター内には長崎市内唯一のバッティングセンターがありますが、閉館に伴いこちらもなくなります。よって長崎市内から姿を消します」
地域に愛され続けたマリンスポーツセンター。利用者の本音は…。
子どもが水泳教室に通う母親:「何かしらの形で続けてくださればうれしい」