【長崎】新型コロナ7週連続増…「このまま拡大続くと医療ひっ迫の恐れも」夏の感染防止対策ポイントは3点
夏休みに入り、新型コロナの感染が拡大しています。県は先週1週間で県内の定点医療機関から1606人の患者が報告されたと発表しました。前の週より440人増えていて、5類移行後最多を7週連続で更新しています。
17日から23日までの1週間で新たに報告された患者数は1606人で、70の定点医療機関当たりの報告数は22.94人。全数把握だった5類移行前に換算すると今年1月中旬・第8波の後半に相当します。
年代別では10代が406人で最も多く25%、次いで10歳未満の308人19%で、20歳未満の子どもが4割超を占めています。
定点当たりの報告数を保健所別でみると、上五島が最も多く、県全体の倍以上の46.33人。次いで壱岐が28.33人、長崎市が28.29人などとなっています。
同じ5類の季節性インフルエンザと比べると、インフルは2週連続で減っているのに対し、新型コロナは7週連続で増えています。
26日時点の新型コロナの入院患者は前の週より101人増え404人。重症は前の週より2人増え3人で、いずれも県央の確保病床に入院しています。
このほか社会福祉施設では前の週より70人多い230人が療養しています。
県感染症対策室・長谷川麻衣子室長:「7月以降急速に新型コロナ感染症の拡大が起きている状況になっている。このまま急速な感染拡大が続くと医療への負荷が強まり、ひいてはひっ迫する可能性もある」
県の感染症対策室は会見を開き、旅行や帰省など人の移動や接触の機会が増える8月を前に更なる感染拡大を招かないよう感染対策の徹底を呼びかけました。
感染対策のポイントは「こまめな換気」「手洗い・手指消毒の徹底」「場面に応じたマスクの着用」の3点です。特にマスクに関しては、医療機関や高齢者施設への訪問時や、通勤ラッシュ時などに混雑した電車やバスに乗る際の着用が効果的だとしています。
一方で、高齢者など重症化リスクの高い人については、ワクチン接種の検討を呼びかけました。今年春に開始したワクチン接種の対象者は、65歳以上の高齢者、5歳から64歳までの基礎疾患のある人、医療従事者や介護従事者です。受診は8月末までで、費用は無料です。また初回接種を終了した5歳以上の全ての人を対象とした無料のワクチン接種は、9月に始める予定です。