【長崎】若者の県外流出を食い止める「タウラボ」古里の新たな魅力を創出
若者の県外流出を食い止めようと、教育現場から地域活性化に取り組みます。県は2021年から「古里の新たな魅力を創出するキャリア教育実践事業」の一環で「キャリア学習」を展開しています。
「古里で活躍する人材」だけでなく、「遠く離れた地からも、古里の発展を願う人材」の育成を目指します。喜々津中学校の3年生106人は、古里・多良見地区の再発見と魅力あるまちづくりの提案を行うため、地元で働く人の講話を受けました。講師に招いたのは諫早市多良見町でWebマーケティング会社「タウラボ」を経営し、喜々津中学校の卒業生でもある田浦健吾社長44歳です。
タウラボ・田浦健吾社長(44):「いま中学3年生、大事なここからの進路を決めるタイミングで私が講話を行うことで、何となく高校はここかなという子が、ちょっと足を止めて、自分の将来を真剣に考えてみようかな、自分って本当にやりたいことは何だろうとか、どんな人生が自分にとって幸せで周りの人たちも幸せにできるんだろうかということを考えるきっかけになってくれたら」
田浦社長は、ふるさと喜々津地区で暮らす住民としての気付きやUターン転職について話しました。
講話を受けた中学3年生:「長崎の平和というのを世界に広められるような街にしたい」
生徒たちは今後、くらしや防災、福祉、教育、観光など諫早市役所の部署を参考にしたコースに分かれて町の課題を調べ、その解決策を踏まえた「まちづくり」の提案の発表会を11月下旬に開く予定です。発表会には各地区の自治会長も参加します。