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【長崎】麻薬探知犬バッカス号 第二の「犬生」へ

2023年06月22日

大麻や覚せい剤など違法薬物の密輸を水際で防ぐ麻薬探知犬を7年務めた「バッカス号」の退役式が長崎税関で行われました。長崎税関の古野有紀さん21歳。日々、行動を共にしたかわいい「相棒」とお別れの日です。長崎税関に7年前、麻薬探知犬として配属されたバッカス号(8歳)。古野さんはパートナーとして、鹿児島や熊本なども含め、県内外の空港や港で共に違法薬物の密輸を防いできました。性格はやんちゃで、甘えん坊、でも頑張り屋さんです。薬物の危険性を伝える学校での講義や税関業務をPRする空港でのイベントでは毎回、大人気でした。去年、配属されたばかりの古野さんにとってはバッカス号は職場の先輩でもあります。1歳で麻薬探知犬となったバッカス号はいま8歳。人間なら60歳ほどで、嗅覚や体力の衰えが懸念される年齢だといいます。バッカス号にとっては別れの日でもあり、第二の「人生」ならぬ「犬生」のスタートの日でもあります。里親の内田悟さんに引き取られ、福岡県内で新たな生活を始めます。里親の内田さんは一緒にキャンプなどを楽しみたいと喜んでいました。内田悟さんは「ずっと大きい犬を飼っていたんですけど、数年前に亡くなって。結構歳だからもう飼えないかなと思っていたんですけど、本当にうれしく思っています。家族として、暮らしていこうと思っています」と話しました。厳しい現場で築き上げた絆。古野さんにとっても、新たな相棒との仕事が待っています。