
体重110キロ。食事の量は普通。お米と甘いものをこよなく愛する中嶋航大記者(32)が、街頭でおすすめグルメを聞き込み取材。街のリアルな声をもとに長崎の「うまい」を探し歩く「満腹記者がゆく!」。今回の舞台は、自然豊かな南島原市。有明海を眺めながら、街のリアルな声を頼りにおすすめグルメを聞き込みます。
前を歩く、散髪帰りの高校生に聞き込み。ほぼ毎週行くという「らーめんトリトン」を教えてもらいました。友達のおすすめというチャーシューご飯に惹かれましたが、シリーズでよくある臨時休業。気を取り直して市役所前で聞き込みを始めると、観光担当という職員さんに出会えました。
「観光担当なら南島原の情報には詳しい?」
「そうですね、お仕事なので」
教えてくれたのは、市役所の目の前にある「そうめんカフェKOYORI」。夏以外、そうめんを食べたことがない満腹記者。それに「そうめん」と「カフェ」の組み合わせも聞いたことがありません。
「イカスミそうめんとか、一風変わったのでいうと坦々風らーそうめんとか、温かいそうめんもひと味違ったそうめんなので、ぜひお召し上がりいただければ」
今回は、観光担当の南島原市職員さんからのおすすめ「そうめんカフェKOYORI」にロックオン!
南島原市役所前の交差点そばで営業する「そうめんカフェKOYORI」。島原特産の手延べそうめんをカフェスタイルで提供していて、甘いスイーツも充実しています。
もともと37年続き、惜しまれながら閉店した「面喰い」というそうめん料理店の店と技を、店主・苑田直人さん(27)が「地元の味を残したい」との思いで引き継ぎ、2025年8月に「KOYORI」として新たなスタートを切りました。
「そうめんが有名な街じゃないですか、でも食べられる店が無かったら意味がないというか食べられる店があった方が良い」
苑田さんは、「面喰い」の味を守りつつ、若い感性で新たなメニューにも挑戦しています。
店のイチオシ「明太イカスミそうめん」(1,000円)をいただくことに。西有家地区の製麺所が作る、イカスミを練り込んだ手延べそうめんを使用。かつおなど3種類以上のだしと明太子を合わせ、麺をオリーブオイルで炒めて仕上げます。仕上げはネギと明太子。まずは混ぜずに、そのままいただきます。
「真っ黒ですね。もくもく湯気が立っていますよ」
「麺自体にしっかりとうまみがありますね。パスタみたいに麺にソースが絡んでいるんじゃなくて、麺自体にイカスミのうまみが練り込んであるのでかめばかむほどうまみと風味が広がる。何より、うまっという味わいが強いです」
明太子を混ぜるとピリッとした辛さとコクが加わり、まさに「そうめんの概念が変わる」新しい美味しさ。パスタ感覚でも楽しめる一杯です。
南島原市で生産される島原手延そうめんは、全国の手延そうめんの約30%を製造しているトップブランドです。店の駐車場には「手延べそうめん発祥の町西有家」という碑が立っています。
「1人でも多く全国の方に来ていただいて南島原市のそうめんを知ってもらえたら」
夏だけじゃない美味しい手延べそうめん。伝統を受け継ぎつつ、新しい食べ方や楽しみ方を提案する若き店主の挑戦と、ここでしか味わえない一杯に出合うことができました。今週も、満腹、満腹。
店のそうめんメニューは、現在16種類。味や料理に合わせて、南島原市内4つの製麺所の麺を使い分けているそうです。
市職員の方が教えてくれたもうひとつの「旨辛坦々風らーそうめん」(900円)は、豚骨スープに自家製坦々ダレの旨辛スープが、つるっとした手延べそうめんによく絡む逸品です。
また店頭では、店で使っている手延べそうめんを販売しています。南島原のそうめんをぜひ現地で味わってみてください。
そうめんcafé KOYORI
住所 南島原市西有家町里坊93-1
営業 11:00~16:00
休み 水曜
Instagram somen_cafe_koyori