
体重110キロ、食事の量は「普通」。甘いものとお米が大好きな中嶋航大記者(32)が、「長崎のうまい」を求めて街を歩きます。「満腹記者がゆく」今回の舞台は、長崎県時津町です。
午前9時から街の人々におすすめグルメを聞き込み開始。しかし、時津町のグルメ情報はなかなか集まらず、「時津のグルメ、何だろうね…」「え~何だろう…」と地元の方も悩む様子。ロケ開始から4時間が経過し、わらをもすがる思いで時津町出身の下田朋枝アナウンサーに泣きつき、中華屋さんを紹介してもらうも店長の体調不良で取材は叶わず。さらに1時間半が過ぎ、満腹記者のグルメ探しは難航します。
そんな中、ふうまくんという3歳の男の子とお母さんに出会い、ようやく希望の光が。お母さんがおすすめしてくれたのは、「まんぷくキッチン」の「チキン南蛮」。コーナー名と同じ“満腹”を掲げるお店に運命を感じ、「まんぷくキッチン」にロックオン。 国道206号沿いにある「まんぷくキッチン」は、2021年8月にオープンした地域密着型のお店。午後3時までのランチ営業に加え、持ち帰り用のお弁当やオードブルも販売しています。店内は明るく、地元の人が気軽に集う雰囲気。 ランチメニューはすべて690円とリーズナブル。「物価が上がっても値段は据え置き」という店主の本村雅子さんの姿勢もあって、毎日たくさんの常連さんで賑わっています。 人気メニューはチキン南蛮と唐揚げ。二人連れのお客さんには、チキン南蛮と唐揚げを半分ずつ盛り付けるなど、細やかな気配りも嬉しいポイントです。今回はおすすめの「チキン南蛮定食」(690円)を注文。ご飯、チキン南蛮、小鉢、さらにミニうどんまで付いてボリューム満点! チキン南蛮は、しっとりとした衣に特製の南蛮ダレがじゅわっと染み込み、揚げたての鶏もも肉は柔らかくて弾力も抜群。噛むほどに肉の旨みが広がります。手作りのタルタルソースは、粗く刻んだ玉ネギと玉子がゴロゴロ入って食感も楽しく、南蛮ダレのまろやかな酸味が絶妙なアクセント。ミニうどんはコシがあり、出汁の旨みがしっかり感じられ、ランチの満足度をさらに高めてくれます。 本村さんは、海星学園の学食で約30年間、栄養士として中高生や先生の食事を支えてきたベテラン。毎日約400食を作る経験と「若い人でも気軽に食べられる価格に」という思いが、今の「まんぷくキッチン」のランチに生かされています。卒業生が訪れて懐かしい再会を果たすこともあり、「お腹いっぱい食べて、笑顔で帰ってほしい」という本村さんの優しさが、店名にも込められています。 「仏様のご飯くらい盛っていた」時代もあったそうですが、現在は物価高騰の影響でご飯の量は少し抑えめに。それでも、ボリューム・味・価格のバランスは抜群です。本村さんは今も平日は学食、土日だけ「まんぷくキッチン」に立ち、休みなく働き続けているというパワフルな方です。 学食で培った経験と、お腹いっぱい食べてほしいという思い。690円のランチには、お腹も心も満たす優しさが詰まっていました。地域の人々に愛される「まんぷくキッチン」の味は、まさに時津町の“満腹”の源です。 時津町でお腹いっぱいになりたい方は、ぜひ「まんぷくキッチン」へ。きっと心も満たされるひとときを過ごせますよ。 まんぷくキッチン
690円で大満足!
“お腹いっぱい”への想いが店名にも
満腹後記
住所 時津町日並郷3449-13
電話 080-8058-9890
営業 11:00~15:00
休み お盆・正月 ※荒天時など臨時休業あり