【1】開催年月日
2026年7月27日(月)
午後2時~3時30分
【2】開催場所
長崎文化放送5F大会議室
【3】出席委員
委員総数 8名
出席委員数 4名
【委員長】本田 時夫
【委員】小林 奈々/山口 響/栗山憲寿
※吉岡 和佳子副委員長/髙橋孝次委員/竹田英司委員はリポートを提出
【4】議題
課題審議
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テーマ:「生成AI・SNS 時代におけるテレビの『価値と責任』~革新技術とどう向き合うか~」
※10月開催「第95回 系列24社放送番組審議会委員代表者会議」共通テーマ 生成AI の進歩は、テレビ制作に大きな変革をもたらしている。新しい映像表現や企画の発想、業務の効率化など、コンテンツ創出の可能性は広がり、ビジネス面でも新たな展開が期待されている。同時に、人間の創造性や判断とAI をどのように組み合わせていくのかも重要なテーマである。AI の力を生かしながら、最終的な編集や判断において人間の視点と責任をどう位置づけるのか。また、SNS でフェイク画像や動画が瞬時に拡散する現代では、テレビ局にはそうした情報の扱い方を常にアップデートする姿勢が求められている。こうした論点は、放送法のもとで培われてきた視聴者からの信頼や放送責任とも深く関わっている。生成AI とSNS がもたらす新たな環境の中で、テレビが価値を発揮し続けるためには何が必要なのか。革新技術とどのように向き合い、その活用のあり方をどう考えるのかといった視点から議論を深めたい。 (委員の意見) 【1】生成AI などの技術を番組制作に活用することで、テレビの表現や伝え方は どのように変わる可能性があるか。 ・情報整理、企画案の比較、台本・字幕・要約作成などの定型業務をAIが担うことで、制作時間や費用を削減できる。これにより、地方局でも新たな映像表現や、専門性の高い番組、少数の視聴者を対象とした番組を制作しやすくなる。 ・AIによって定型的な作業を効率化し、制作者は取材、検証、編集、判断など、人間 の経験や判断力が必要な業務に力を注ぐことが期待される。災害報道におけるAIア ナウンサーの活用なども、情報収集や確認の充実につながる可能性がある。 ・定型的な作業はAIに任せ、制作者が創造性を発揮する部分に注力すべき。AIは平均的な情報を拾うのが上手なため、テレビが埋没しないためには制作者が「これがやりたい」という原点への回帰が重要であり、それが最終的に良い表現や伝え方につながる。 ・AIが生み出す表現は平均的・類型的になりやすく、どこかで見たような映像や番組 が増えるおそれがある。視聴率や市場の平均的なニーズに合わせるだけでは、テレビ 独自の存在意義や、制作者の創造性、独創性が失われる可能性がある。 ・地域の現場感、当事者の声、人とのつながり、取材の過程で生じる偶然性や問題意識 は、AIでは代替できない。AIは制作の主体ではなく、人間の創造や判断を補助する 技術として活用し、最終的には人間の良識と責任によって番組を作ることが重要で ある。 【2】その場合、視聴者が安心して番組を見るためには、テレビ局としてどのような 説明や透明性が必要であるか。 ・AIによる画像、映像、音声、ナレーションなど、実在の出来事や人間が制作・発言 したものと誤認されるおそれがある場合には、AIを使用したことが分かる表示や 説明が必要である。 ・AIを使用したかどうかだけでなく、画像、音声、再現映像、字幕、翻訳、要約など、 どの工程にどのような目的で使用したのかを、番組内表示や公式サイトなどで説明 することが望ましい。 ・データ整理、比較検討、文字起こし、ノイズ除去などの制作補助まで、すべてを逐 一表示する必要はないとの意見もあった。視聴者の認識に大きく影響する使用につ いて重点的に明示するなど、分かりやすさと過度な表示の抑制を両立する必要があ る。 ・AIを使用した場合でも、情報の確認、編集、放送の最終責任は人間とテレビ局が負 うことを明確にする必要がある。また、使用した情報の出所や制作プロセスについ て、守秘義務や個人情報保護に配慮しながら、可能な範囲で説明することが信頼に つながる。 【3】フェイク情報やフェイク動画などがSNSで広がる時代において、テレビはこう した情報環境の変化とどのように向き合っていくべきか。 ・SNSは情報を早く知る場である一方、テレビはその情報が事実かどうかを確認す る場となるべきである。情報が過剰にあふれる時代に、視聴者が真偽を確かめる ために戻ってこられることがテレビの価値となる。 ・SNS上の情報をそのまま取り上げるのではなく、発信源、撮影場所、時刻、関係 者の証言、専門家の見解などを確認する必要がある。テレビは、現場に足を運 び、裏付けを取った情報を発信することで、SNSとの差別化を図るべきである。 ・社会的な影響が大きいフェイク情報については、何が誤りなのかを検証し、フェ イクであることを視聴者に伝えることが求められる。情報が氾濫する中で、視聴 者が情報を見極める力を身につけるための啓発や注意喚起も、テレビの役割とな る。 ・視聴者は情報の内容だけでなく、誰が、どのような取材・確認の過程を経て発信 しているかを見ている。テレビが情報の出所、取材の経緯、確認方法などを可能 な範囲で示し、フェイク情報とは一線を画す姿勢を徹底することが重要である。 【4】特に選挙や災害など重要な情報を扱う場面で、テレビが「信頼できる情報源」で あり続けるために必要なことは何ですか。 ・選挙や災害では、分かっている事実と未確認の情報を明確に区別し、分からな いことを無理に断定しない姿勢が必要である。視聴者の判断や行動に影響する ため、正確性を最優先にした報道が求められる。 ・自治体、選挙管理委員会、気象・防災機関、現地取材など、複数の信頼できる 情報源を突き合わせる必要がある。部署内でも情報を相互に確認できる仕組み を整え、誤情報の拡散を防ぐことが重要である。 ・災害、特に地震など生命に関わる情報では、正確性に加えて迅速な発信も求め られる。一方、選挙報道では、視聴者が判断するために必要な情報を公平に提 供し、当確の早出し競争などが過度にならないよう配慮する必要がある。 ・誤報が判明した場合は、訂正を小さく扱うのではなく、元の報道と同程度に分 かりやすく、速やかに伝える必要がある。訂正が視聴者に届いたかまでを意識 し、検証、説明、訂正を継続することが信頼の維持につながる。また、過剰な 演出や著名人の感想に頼らず、冷静な報道を行うことが求められる。 |
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視聴者応答の報告 |
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次回開催について 次回の第365回放送番組審議会は9月28日(月)午後2時から 課題番組:2026年6月20日(土) 午後1時30分~2時30分放送「彼女たちの仕事術 ~気分よく働くために~」(長崎文化放送制作) |
| 4. |
第32回PROGRESS賞のブロック審査結果について |