二番町の油屋町が奉納するのは川船。元々は本踊を奉納していましたが、53年前の1973年に演し物を「川船」に変えました。
その先頭で堂々と構えるのは、船頭、西川楓くん3歳。前回まで、船頭の衣装は借り物でしたが、今回初めて自分たちで用意した衣装をまとっての入場です。唯一の長崎刺繍職人、嘉勢照太さんが、約5年かけて縫い上げました。東洋刺繍の技法と西洋絵画の写実性を併せ持つ伝統技法「長崎刺繍」で作られた衣装は、眼光鋭い龍や水しぶきをあげて跳ねる鯉が、躍動感いっぱいに表現されています。
悠然と構える根曳衆16人による「根曳舟唄」から始まります。
川船奉納の最初の見せ場、網打ち。その大役を担ったのは、小学1年生の市原慶昊くん、6歳です。
高さ約1・6メートルの船の舳先から、7匹の鯉をめがけて網を放ちます。見事、一投目、2投目ともに7匹を一網打尽。大役を果たしました。
網打船頭・市原慶昊くん(6):「意外と大変ではななかったけど(けど?)楽しかった。」
そして、今年の油屋町は順回しと逆回しを交互に5回行う新技「楓」に挑戦。川船に載る楓の葉。船頭の名前「楓」。楓の葉の先端が5つに分かれていることにちなんで、名付けられました。
飛び交う「モッテコーイ」の掛け声の中、川船は、踊り馬場を後にしました。
長采振・岩永一郎さん(51):「最高の気持ちですね。最高に良かったと思います。5回転、新技初めてしたんですけど、しっかり中心で回って、名前のとおり、紅葉ちゃんと5回、きれいな周りが出来たので良かったと思います」
根曳頭・西川洋志(43)さん:「天気もすごく良くて、空気もすごく良くてすがすがしい気持ちで臨むことが出来たので、まずは一場所ですね、無事に終えられたということで、まだ残りがありますのでそこに向かってみんなでしっかりやっていきたいなと思っています。特段、親子だからという気持ちは普段からあまり持っていなくて、僕も彼も同じ川船の一員という気持ちでいるので、彼も含めて川船のメンバー全員できょうこの舞台に立てたということは、親子共々喜んでいるというところかなと思います」