長崎くんちまであと2日。4日に行われた「人数揃い」では、今年の6つの踊町が、本番と同じ衣装で、演し物の仕上がりを披露しました。
一番町の今籠町は「本踊」を奉納します。踊子6人と子ども踊子10人が、崇福寺と大音寺で、新曲の「今籠町波瑠大鷲」を舞いました。
二番町・油屋町は「川船」。船を曳き町内を練り歩いたあと、八坂神社へ。「よーいやさ!」の掛け声を受けながら、根曳衆が力強い船回しを見せました。
両手を伸ばして捉える最高の瞬間!鳴りやまない手拍子と誰もが待ち望んだ「モッテコーイ」の大歓声。三番町・元船町の演し物、「唐船祭」も気合十分です。
傘鉾は町のシンボル。「鉄砲玉」と「鶴の港」と呼ばれる長崎港の美しさを表す二羽の鶴。鮮やかな中国服を身にまとった出演者たちは引き締まった表情でこれまでの成果を町の人らに披露しました。
なかでも「明清彩豊唐船祭」で披露される「胡娘」の踊りは2歳から中学2年の18人の女の子が登場。明清楽の調べにのって、神前を清め、華やかな舞いで彩りを添えます。
一方の曳き物は、江戸時代に唐船の入る波止場だったことにちなみ、航海の神「媽祖」を祀った「唐人船」です。唐楽を奏でる子どもたちの囃子にのせ根曳衆の力強い掛け声とともにダイナミックに駆け巡ります。
くんちファンの女性:
「かっこよかったです。おくんちが来たなと思いました」
くんちファンの女性:
「迫力がありますね。本番が楽しみです」
元船町 采振長・石橋龍弥さん(56):
「うれしいですよね。皆さんの声が一番のエンジンを回すエネルギーになっている」
四番町・上町は、2度目の奉納となる「上町コッコデショ」。対馬産ヒノキを使って新調した山車が登場すると、会場の雰囲気が一気に張り詰めます。
表現するのは、急流にもまれながら神様へ貢ぎ物を届ける「川渡し」。屈強な担ぎ手たちが息を合わせ、繰り返し稽古してきた勇壮な技を次々と披露します。重さ約1トンの山車を投げ上げ、片手で受け止める豪快な技も完璧な仕上がりです。
上町 総指揮者・田川俊幸さん:
「ちょっとやっぱりまだチェックポイントはあったんですけど、だいぶ仕上がってて、これで本番には大丈夫かなと、のぞめるかなと。上町らしく息の合った奉納踊ができればいいと思っていますので、期待しておいてください」
五番町・鍛冶屋町は「七福神寳船」。七福神が華やかに舞い、21人の屈強な根曳たちが豪快で、美しい船回しを披露しました。
鍛冶屋町 長采・平井嘉一さん:
「鍛冶屋町の演目の美しさをまず見てもらいたいと思います。根曳を全員信じて、根曳も采を信じて、町内全体で信じ合ってやっていきます」
奉納踊のトリを務める六番町・筑後町は「龍踊」を奉納します。
黒髪の青龍、白髪の青龍、そして白龍の3体が、会場からあふれるほど詰めかけた観客から喝采を受けながら堂々と入場。中国楽器を使った龍囃子に合わせて、金色の玉を追いかける「玉追い」やとぐろを巻いて玉を捜す「ずぐら」など300年以上続く伝統の踊りを次々と披露しました。
最大の見どころは3体の龍が同時に舞う「巴踊り」。頭を突き上げるタイミングから龍体のうねりまで、3体の動きを完全にシンクロさせることでぶつからずに踊る高度な技です。
最後は、本番さながらの「もってこーい」を受け、何度もアンコールに応えていました。
筑後町 伊豫屋博史総監督:
「稽古以来10日ぐらい経ってるんですけども、心配しとったより出来は良かったです。稽古の成果が十分出たと思います。三龍一心でみんな頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」
6つの踊町の関係者は5日と6日は稽古で疲れた体を休め、7日から3日間のくんち本番に備えます。