長崎市、諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」が開幕し、6つの踊町が稽古を重ねた演し物を奉納しました。
諏訪神社は御鎮座400年の節目。長崎くんちは1634年(寛永11年)の始まりから391年目です。
一番町の新橋町は「本踊 阿蘭陀万歳」。1951年(昭和26年)にくんちで初めて奉納した本家本元です。長崎検番の芸妓衆が「万歳」と「才蔵」に扮し、軽妙な掛け合いを披露しました。
新橋町万歳 茶々丸さん:
「初めての主役ですので精一杯悔いのないように、3日間過ごしたいと思っております」
二番町・諏訪町は「龍踊」。子どもたちが元気いっぱいに踊る子龍に続いて、青龍と白龍が踊り場を駆け巡りました。
諏訪町 山下寛一総監督:
「ヨイヤーの声がかかるということは、やっぱり稽古の賜物と思っていいんじゃないかな」
三番町・新大工町は「詩舞・曳壇尻」。袴姿の女性たちが詩吟に合わせて舞い、全員新人の根曳衆が壇尻を豪快に曳き回しました。
新大工町白采・添根曳 児島正吾さん:
「僕自身も感動したので、たぶん皆さんも感動してもらえたと思うので、これからもみんなで大勢の人を感動させたいです」
四番町・榎津町は「川船」。網打船頭の古賀優多くん(9)が投網を披露。スピード感あふれる船回しを奉納しました。
五番町・西古川町は「櫓太鼓・本踊」。ウクライナ出身の留学生、長崎鶴洋高校相撲部のエゴール・チュグンさん(17)と髙橋修監督(36)の「弓取り」のあと、「諏訪舞清流晒女」を清らかに舞いました。
西古川町 エゴール・チュグンさん:
「終わった後に本当に感動しました」
トリを飾る六番町・賑町は「大漁万祝恵美須船」。親船「恵美須船」と子舟「宝恵舟」「豊来舟」が大漁を祝う物語を演じました。
各踊町は3日間、庭先回りや踊場での演技を繰り広げます。7日午後1時からは諏訪神社の三基の神輿が御旅所に向かう「お下り」。最終日は「お上り」が行われ、街は祭りムードに包まれます。