
今から745年前、鎌倉時代の元寇・弘安の役(1281年)で沈没したとされるモンゴル・元軍の船が3隻見つかっている松浦市の鷹島海底遺跡で、市と大学教授による今年度の発掘調査が始まりました。
3隻目の沈没船について、全体像の把握に向けた調査を行います。調査は、日本考古学などの専門家、國學院大學の池田榮史教授と松浦市が共同で行います。
鎌倉時代、モンゴル帝国を継承した元が、日本に二度、襲来した元寇。1274年の「文永の役」と、1281年の「弘安の役」です。
二度目の襲来、「弘安の役(1281年)」では、「神風」と呼ばれた暴風雨で、約4400隻のうち、多くの軍船が、鷹島の沖合で壊滅したといわれています。
鷹島沖の海底では、2011年と2015年に元寇船の船底の一部が見つかり、2023年にも新たに一部を発見。2024年に3隻目であることが判明しました。
松浦市が、去年9月末から17日間、3隻目の詳細を明らかにするための発掘調査を行い、船の背骨に当たる竜骨(キール)の一部などが見つかっていましたが、全容の確認には至りませんでした。
國學院大學・池田榮史教授:「中国や韓国の様々な調査事例と対比することで、どこから調達されたのかというようなモンゴル襲来の時の元軍の軍隊編成とか、船団の組み方などの情報も分かってくることになります。
鷹島海底遺跡の研究というのはどちらかといえば、調査そのもので言えば、ドメスティック、国内の研究者が中心だったんですが、これからは国際的な研究へ広がっていく。そのきっかけが今年の調査になるだろうと」
今回の調査の成果は、10月下旬に発表される予定です。