得票数が同じとなり、最後の当選者がくじ引きで決まった6月14日投開票の南島原市議会議員選挙。
県の選管は29日、無効票のうち1票を落選した候補者の有効票と認め、最後の当選者の当選を無効とする裁決をしました。
前南島原市議の永池充宏氏(70):「もろ手を挙げて喜ぶというところじゃなくて、やはり、非常に選挙を戦うというのは、こういうふうに厳しいことだなというのを痛感しましたよね」
前南島原市議の永池充宏氏(70)は、再選を目指して立候補し、838票を獲得しましたが、新人の小田原文氏(45)と最後の1議席をめぐって得票数が並び、公職選挙法に基づくくじ引きの結果、落選しました。
永池氏は、小田原氏の当選無効を求め、市の選管に異議を申し立てましたが、選管は「得票数の算定に違法があったとは認められない」などとして7月13日付で棄却しました。
これを不服とした永池氏は、県の選管に当選の効力に関する審査を申し立て、県選管は今月4日、南島原市で無効票225票の再点検を実施。有効と判断される可能性がある3票を持ち帰り、審理した結果、1票を有効と認めました。
これにより、市議選の得票数は永池氏が839票で小田原氏を1票上回り、県選管は、29日付で南島原市選管の棄却の決定を取り消し、小田原氏の当選を無効とすると裁決しました。理由については、「2文字目は1文字目と3文字目との連続性を踏まえると全体として永池氏の氏(苗字)に近似することなどから、『が』と書こうとして書くことができなかった結果、生じた筆跡と認められる。4文字目は文字の一部を書こうとしたものの未完成となったものと見受けられる。したがって、申立人の有効投票と判断する」としています。
前南島原市議の永池充宏氏(70):「お一人お一人のですね、支持を頂いて、こういう結果があるのですから、それに応えるべくですね、市政発展のため、市民、皆さんの声を市政に届けるためには、さらにですね、努力をしていかなければならないというのを非常に強く感じました」
当選が無効となった小田原氏は、30日以内であれば福岡高裁に訴訟を提起することが出来ます。
小田原文氏(45):「(提訴の)予定はないです。永池さんに投票された方がいらっしゃる、それが認められたわけなので、そこを私が何か異議を申し立てるというのはないですね」小田原さんが提起しなければ、永池氏の当選が確定します。
県選管によりますと、無効票の再点検で当落が入れ替わった事例は、1967年の旧加津佐町議選以来、59年ぶりだということです。