東彼・波佐見町で約300年の歴史がある人形浄瑠璃の公演が開かれました。
まるで生きているかのような、繊細な動きを見せる人形。「皿山人形浄瑠璃」は、約300年前の江戸時代に起きた享保の飢饉(1732年ごろ)で、飢えに苦しんだ住民が、平戸や五島などを巡業し、食料をもらって飢えをしのいだのが始まりとされ、県の無形民俗文化財にも指定されています。
6月に行われた小屋入りの神事には、皿山人形浄瑠璃保存会のメンバーが出席しました。今年は、地元の小学生も参加します。保存会のメンバーの多くを60歳以上が占め、伝統芸能を次の世代にどう引き継ぐかが課題となるなか、貴重な存在です。
小学生:
「大人になっても人形浄瑠璃を広めていきたい、皿山人形浄瑠璃を外国にも広げたいです」
本番当日。演目は、主人公・お七が恋人の吉三郎を救うため、火あぶりの刑を覚悟で命懸けの行動に出る悲恋の物語、「伊達娘恋緋鹿子~火の見櫓の段~(だてむすめ・こいのひがのこ・ひのみやぐらのだん)」です。
舞台袖では、雪に見立てた紙吹雪を降らせます。中村一惺さんは、お客さんに見えないよう舞台を動き回り、人形の足を操るなどして大活躍。無事、奉納を終えました。
小学4年生・中村一惺さん(10):
「人形を操るのは難しかった。最初は緊張していたけれど、終わったらすっきりした」
皿山人形浄瑠璃保存会・福田学保存会長:
「徐々に人形使いに興味を持ってもらえるような導き方を一生懸命やっています」
保存会は、より多くの子どもたちに興味を持ってもらい、人形浄瑠璃を今後も続けてほしいとしています。