79年間、保管されていました。長崎税関は25日、戦時中、中国東北部の「満州」で使われていた社債券と銀行通帳を、持ち主の家族に返還しました。
返還したのは、約80年前の南満州鉄道株式会社の社債券1000円分と、満州興業銀行の特別当座預金通帳です。終戦後、満州から日本の民間人が引き揚げる際、一定額以上の通貨や証券類は国内への持ち込みが規制されていました。
これらは、佐世保港で預けられ、長崎税関が79年間、保管していたもので、25日、千葉県在住の会社経営、相田真さん(58)に返還されました。相田さんの祖母や父が預けていたものです。
相田真さん:「感慨深いものがありますね。祖母の旧姓で調べ直していただいたら保管されていたよということで、そこでコンタクトを取らせていただいて。日本の歴史や流れの中で、次に伝えていくのも仕事かなと思っているので、すごく感謝しています」
長崎税関では、今も数多くの未返還の旧日本銀行券や証券類を保管していて、返還率は約4割に留まっています。
渡邊智義長崎税関長:「お父さんお母さん、おじいさん、おばあさんの色んなものを整理していたら形跡がありましたら、税関にコンタクトを取っていただけたら、お調べいたします」
今回の相田さんのケースのように、「保管証」を紛失していても、名前や住所が一致すれば、返還できる場合があります。長崎税関によりますと、去年、99人について、持ち主の照会をしましたが、実際に返還されたのは、3人でした。