将棋の藤井聡太六冠(24)に伊藤匠二冠(23)が挑む王位戦七番勝負の第4局が18日、長崎市で始まりました。
対局の合間に楽しむ「勝負めし」や「勝負おやつ」のメニューは、長崎ならではの全31品。果たして、どのメニューが選ばれたのでしょうか。
17日夜には、対局を控えた両棋士を歓迎しようと前夜祭が開かれました。
会場には関係者やファンら約300人が集まり、ステージに向かう両棋士の姿をスマートフォンで撮影していました。
長崎を訪れるのは初めてだという両棋士。
【藤井聡太王位】
「勝負メシ、勝負おやつも本当にすごく充実したメニューを提供していただきまして、先ほど実は大長考の末にメニューを決めたというところなんですけれども」
【伊藤匠二冠】
「平和公園の方を見学させていただいて、いま自分が当たり前のように将棋に集中させていただいている環境に、感謝の気持ちを忘れずに、盤に向かっていかないといけないなというふうに思いました」
また、対局の立会人で佐世保市出身の深浦康市九段(54)や、大盤解説を担当する対馬市出身の佐々木大地七段(31)も、ファンと触れ合いました。
18日、対局の舞台となったのは、長崎港を見下ろすガーデンテラス長崎ホテル&リゾートです。
午前8時47分、先に対局場に入ってきたのは、挑戦者の伊藤二冠。
その2分後、藤井王位が一礼して入室しました。
先に4勝した方が勝者となる王位戦七番勝負。
ここまで藤井王位が2勝1敗とリードしています。
午前9時、伊藤二冠の先手番で対局が始まりました。
対局は2日制で、昼食の「勝負めし」のほか、午前10時と午後3時には、おやつとして「勝負スイーツ」と「勝負ドリンク」が両棋士に提供されます。
午前10時。
糖分を補給する「勝負スイーツ」は、12品のメニューから選ばれました。
藤井王位が選んだのは、長崎では桃の節句や祝い事で定番の伝統菓子、白水堂の「桃かすてら・こもも」。
一方、伊藤二冠は、対馬の赤米を使って紅白に焼き上げたカステラの詰め合わせ、匠寛堂茶房玉響の「紅白かすていら壽(ことほぎ)」を注文しました。
2人とも、長崎らしく縁起のよい甘味を選びました。
創業明治20年、1887年創業の老舗菓子店、白水堂。
県産卵を使ってしっとり仕上げたカステラに、口の温度でとろける砂糖の衣「フォンダン」で、つややかな桃を描いた「桃かすてら」は、自慢の主力商品です。
注文が入ったことを知らされたのは17日夕方。
閉店間際に訪れた客に対応していたところ、電話が入りました。
そして、午後0時半。
昼食の時間です。
候補となった15品の中から、2人が選んだ「勝負めし」は――。
藤井王位は、ちゃんぽん発祥の店「四海樓」の「長崎ちゃんぽん」に、ご当地グルメ「岩崎本舗」の「長崎角煮まんじゅう」をプラス。
伊藤二冠は、フグの特製だしにフグカツを添えた「ふぐ問屋漁師めし中﨑」の「長崎福勝うどん御前」に、魚のすり身などを食パンに挟んで油で揚げた卓袱料理、「杉永蒲鉾(喜味冨)」の「長崎ハトシ」を選びました。
2人とも、がっつりと長崎の味を堪能しました。
創業明治32年の四海樓。
長崎の海の幸、山の幸など8種類の具材に錦糸卵を添えた「元祖ちゃんぽん」は、ボリュームたっぷりです。
創業以来変わらない味のチャーハンとハトシを添えた特別セットで、長崎の味わいを提供しました。
午後3時の「勝負スイーツ」は、両棋士とも島原の昔ながらの涼スイーツ、「ホテル長崎」の「長崎旬果かんざらし」をチョイス。
「勝負ドリンク」では、藤井王位が長崎産マンゴーやパイン、長崎みかんを使った、見た目もトロピカルなスムージー、近金果実店の直営カフェ「cafe pesca(カフェペスカ)」の「フルーツミックススムージー」を選びました。
伊藤二冠は、みかんと長崎の伝統柑橘「ゆうこう」の香りや甘みが味わえる、「くだものかふぇ」の「ゆうこう&長崎みかんジュース」で喉を潤しました。
対局は、伊藤二冠が先手番を生かして積極的に攻め、藤井王位も応じる展開となり、ほぼ互角の戦いが続いています。
藤井王位が74手目を封じ、1日目を終えました。
19日朝9時に封じ手が開封され、勝負の2日目を迎えます。
藤井王位が3勝目を挙げ、王位防衛と7連覇に王手をかけるのか。
それとも、挑戦者の伊藤匠二冠が勝利し、2勝2敗のタイに追いつくのか。
対局は19日夜までに決着する予定です。