
県と佐世保市が東彼・川棚町で計画を進める石木ダム事業について、「有識者の意見を聞く場」が12日に初めて開かれました。
「有識者の意見を聞く場」は、平田知事が、石木ダム事業を検証するにあたり、専門家らの意見を聞こうと設けた会合です。治水・利水・環境の分野の有識者9人が、それぞれの立場で意見を述べました。
野口正人長崎大学名誉教授:「水没するのは大変ですが、それこそ、ダムが出来たらどれほど素晴らしいことができるんじゃないんでしょうかという話」
今本博健京都大学名誉教授:「必要ないということが断言できないと同時に必要だという論拠も崩れてるんです。つまり今の石木ダムはいるかいらないかわからない。とりあえず分かるまで中断すべきじゃないかというのが私の意見です」
伊藤達也法政大学名誉教授:「佐世保市は水道料金のためにものすごく住みづらい街になるんじゃないかと。だから佐世保の将来のことを考えた時に、石木ダムに手を出すのではなくてもっと異常渇水についてその他の対策を考えるのがベストだと思います」
中原泰彦環境・自然調査・研究コンサルタント:「石木川流域というのが地域を代表する自然資本であるということをもう1回考えていただきたい。現在の科学的知見で再評価することが望ましい」
西島和弁護士:「みんなが納得できる計画を改めて作っていただく、そのための流域委員会を設置していただきたいというのが私の希望です」
会場には、石木ダム計画に反対する地元住民らおよそ20人も傍聴に訪れ、議論に聞き入っていました。
平田知事:「これまで様々な経緯さまざまな議論があって今日に至っている事業ですので、論点整理をしていく、その上で私なりの判断をしていきたいと思ってます」
平田知事は、「有識者の意見を聞く場」を今後約3カ月かけて数回開催するほか、地元住民から意見を聞く場も設けるとしています。