降り続いた雨の影響で、25日夜から26日にかけて、県内で土砂災害が相次ぎました。警報級の大雨の恐れはなくなりましたが、降り続いた雨は記録的な量にのぼりました。地盤が緩んでいるため、引き続き注意が必要です。
小栁亮雄記者:
「佐世保市庵浦町の県道に来ています。道路の一部が崩壊しています。また、一部には亀裂が入っている箇所も見受けられます。辺りにはコーンが設置され、近づけないようになっています」
崩落したのは、県道俵ヶ浦日野線です。中央線のない1車線の道路で、幅3メートル、長さ30メートルにわたって崩れ、昨夜11時15分から付近の200メートルが全面通行止めとなっています。25日午後9時すぎに「家の裏山が崩れて土砂が流入している」と付近の住民から119番通報がありました。
小栁亮雄記者:
「崩れた県道の下には複数軒の住宅も立ち並んでいます。実際に土砂の被害を受けた住宅もあります」
佐世保署によりますと、県道の下には3世帯から4世帯が住んでいて、崩れた県道に最も近い住宅の住人は、近くの親族の家に避難しています。
小栁亮雄記者:
「佐世保市黒髪町の崖崩れが起きた現場に来ています。崩れた土砂や擁壁の一部が住宅に迫っています」
一方、佐世保市黒髪町では、午前10時20分ごろ、「崖が崩れた」と消防に通報がありました。県北振興局によりますと、市道を支えていた石積みが、高さ約5メートル、幅約10メートルにわたって崩れました。市道沿いの斜面では工事が行われていて、その一部も崩れました。けがをした人はいません。
住人:
「夜10時ぐらいに、何かが壁にガーンってぶつかる感じでドンドンドンと聞こえて」
佐世保市谷郷町では、25日午後10時ごろ、住宅裏の法面の上の木の枝が、庭に複数本落下し、プランターなどが壊れました。
住人:
「ここまで大きいのは初めてですね」
枝は長いもので2メートルほどありました。当時、家には40代の女性と6歳の娘がいましたが、けがはありません。
24時間雨量は西海市で194ミリ、新上五島町・有川で187ミリ、五島市・福江で185ミリ、佐世保で162ミリなどにのぼっています。
交通への影響も解消されています。25日午後11時から続いていた西九州自動車道の武雄南―佐々間の通行止めは、午後4時半すぎに解除されました。
JRは、長崎本線の肥前浜―長崎間と佐世保線、大村線の全線で始発から運転を見合わせ、午後4時ごろから順次、再開しています。
長崎地方気象台が発表していた警戒レベル4の大雨や土砂災害の危険警報は、レベル2注意報に引き下げられました。また、各自治体が出していた避難指示などの情報も全て解除されました。
ただ、22日の降り始めから26日午後3時までの総雨量は、五島市で647.5ミリ、長崎市長浦岳で532ミリ、西海市で513.5ミリなどにのぼっています。これは6月に降る雨の平年値の約1.5倍から1.9倍に当たる量です。
気象台は、警報級の大雨の恐れはなくなったものの、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があるため、26日夜遅くまで、土砂災害に注意するよう呼びかけています。