陸上競技のハードルで日本最速の中学生が今年春、長崎の高校に進学してきました。今年春、長崎日大に進学したルーキー・今村好花選手です。中学3年生で出場した去年の全中で、この種目、史上3人目の大会連覇を果たし、自身の持つ日本中学記録を更新、13秒23を打ち立てました。
福岡出身の今村さん、寮生活ではありません。
通学方法は、地元・福岡県太宰府市から特急に乗って、西九州新幹線かもめに乗り換え、片道2時間かけて、諫早市の長崎日大に通学しています。
長い移動時間をかけてでも、長崎日大に進学を決めたのには、2つの理由がありました。
長崎日大1年今村好花選手:
「ハードル専門の溝上コーチが教えてくれることと、先輩にすごい方々がいるので一緒に練習して自分の力を伸ばしたいなと思いました」
ハードルを専門で指導するのが溝上仁志さん。高校の部活動でハードル専門の指導者は全国的にも珍しく、長崎日大のOBで実業団選手のときにはリレーで日本一も経験しています。
コーチから見る今村選手の強みは…
溝上仁志コーチ:「頭で考えた動きをすぐに表現できるところ。再現能力が高い。良い動きを再現する能力が高い」
他に進学理由にあげられたのが、憧れの先輩の存在です。今村さんの2学年上で、3年生の吉永優衣選手です。中学時代には全国大会で2位入賞。去年の県高総体でも2年生ながら、100mと100mハードルで優勝し、インターハイに出場したスプリンターです。初めて臨む高総体。憧れの先輩と火花を散らします。
迎えた県高総体で先に行われた100m決勝に吉永先輩が登場です。去年2年生ながら優勝し、連覇がかかるレースで、強い向かい風の中、力強いスプリントで後続を引き離し、連覇達成。向かい風2.8mで11秒80、大会新記録を打ち立てました。
この日、今村選手は先輩と共に、4×100mリレーに出場。1走・2走でバトンをつなぎます。100m決勝の1時間半後にも関わらず、大きく貯金を作って今村選手へ。前半のリードを守り切り、長崎日大が優勝を掴み取りました。
梅雨らしい天気の中、準決勝をともに難なく1位で通過。2人は決勝でとなりのレーンに並ぶことになりました。
中盤で吉永が先行し、先輩が逃げ切って、1着で連覇達成。タイムは吉永が大会新の13秒59。今村は2着、吉永と0.6秒差の14秒19。自己ベストから0.5秒近く遅れ、思いがあふれます。
長崎日大1年今村好花選手:「一番は優勝することが目標でしたが、思うように記録が出なくて悔しい」
まだ高校生活は始まったばかり。今年のインターハイで、憧れの先輩と共に目指す目標はー
吉永優衣選手:「2人で出られる最初で最後のインターハイなので、決勝に残って、Nのポーズをしたい」