長崎市が整備を進めている新しい学校給食センターが配送や手順を確認するリハーサルで約2万9000食を作るうち、少なくとも約1万3000食を食べずに廃棄する予定であることが分かりました。
佐藤綾子アナウンサー:
「旧長崎市立川平小学校跡地に整備されている長崎市中部学校給食センターです。こちらを含む2か所の新しい施設で作られる給食が、子どもたちの口に入らずに捨てられることに対し、『食品ロス』との批判の声が上がっています」
市民クラブ・池田章子議員:
「学校給食センターという食教育の場ですよ。こんなフードロスを出すなんて子どもたちに顔向けできないじゃないですか」
長崎市は、市内の小中学校36校に毎日約1万2000食を配食する「中部学校給食センター」を川平町に。23校に約4000食を配食する「南部学校給食センター」を香焼町に整備し、今年9月2日から給食の提供を始める予定です。
16日の市議会一般質問で、市教委は、稼働前の8月にリハーサルを行うとし、中部給食センターでは8月18日と21日、26日の3回、計約2万4000食、南部給食センターでは19日と25日の2回、計約5000食を作り、小中学校への配送までの一連の流れを確認し、2万9000食のうち最終リハーサルを除く少なくとも1万3000食を廃棄する予定であることを明かしました。
西本德明教育長:
「従業者の技術習得や作業工程、導線の確認などに時間を要すること、また調理数に応じたリハーサル用の作業工程で実施する必要があることから、文部科学省が定める学校給食衛生管理基準の調理後2時間以内の喫食を達成できないことも想定されますので、衛生管理上、喫食は行わず、本来の調理数で実施する最終リハーサル時のみの喫食を行う予定としております。なお他都市におきましても、開業時のリハーサルにおきましては、本市と同様の対応を行っている状況となっております」
市民クラブ・池田章子議員:
「捨てるということでよろしいですか?」
西本德明教育長:
「2時間以内の喫食というのが厳守できないという状況でございますので、できるだけ必要最小限数の調理数に留めながら、そこにつきましては廃棄をせざるを得ないという状況でございます」
市民クラブ・池田章子議員:
「最終リハーサルにおいて廃棄するのはどれぐらいだと想定していますか?」
西本德明教育長:
「小学校中学校につきましてはですね、できるだけ登校日とかテスト日を設定していただいて、喫食をいただくというようなお願いをしておりますが、現在まだ確定した数字がございませんので、どれぐらいの廃棄になるのかっていうのは、まだ確定しておりません」
市教委は、教職員や児童・生徒に食べてもらい、可能な限り食品ロスの削減に努めたいと答えました。
池田章子議員からは、市内の小中学校が登校日の8月9日にすべきと意見が出ましたが、市教委は8月9日が日曜日で交通状況が違うことなどから難色を示しました。
市民クラブ・池田章子議員:
「8月9日にできない理由がわかりません。子どもたちは全校登校日ですよ。そこでやればいいんじゃないですか」
西本德明教育長:
「今回はあくまでも開業に向けたリハーサルということでございますので、やはり平日に実施せざるを得ないというふうに考えております」
池田議員は、9月1日(火)の始業式の日にリハーサルを行う案も出し、「フードロス削減の取り組みをするよう強く求める」と述べました。