3月、長崎市稲佐山の中腹と山頂を結ぶスロープカーが運行中に急停止し、乗客が転倒、骨折していたことが分かりました。スロープカーは5日から運休していて、再開のめどは立っていません。
上田真美記者:
「稲佐山のスロープカー中腹駅です。このように『運休中』の貼り紙が貼られ、貼り紙を見た観光客が引き返したり、公園の職員が運休だと説明したりしていました。駅にはスロープカーが停車しており作業員が点検を進めています」
長崎市土木総務課によりますと、3月28日の夜、中腹駅から山頂に向かうスロープカーが緊急停止しました。乗客58人のうち、県外から訪れた70代の女性が夜景を見ようと立ち上がったところ、停止のはずみで転倒し、痛みを訴えて市内の病院に救急搬送されました。
当初、打撲と診断されていましたが、後日、指定管理者が女性に連絡すると、地元の病院で腰の骨が折れていたことが分かったということです。
スロープカーは、この事故も含め、3月下旬から5回、運行中に急停止していて、その都度、点検や補修、試運転を行い、安全性を確認したうえで運行を再開していました。しかし、短期間に高い頻度で停止していることから、市は今月5日から運休して原因を調べています。運行再開の見通しは立っていません。
鈴木長崎市長:
「本当にまずはおけがをされた方に対して、大変申し訳なく思いますし、お見舞いを申し上げます。ゴールデンウィーク、稲佐山にはたくさんの観光客の方、お客様がいらっしゃると思います。そういう方々にご不便のないようにしっかりと取り組んでまいりたい」
市は4月2日に指定管理者から報告を受け、事故や乗客の骨折を把握していながら公表しておらず、担当課は「公表する明確な線引きがなく、課内で処理していた。今後は利用客の安全安心な運行につながるよう意識して対応していく」としています。
鈴木市長は「情報共有の在り方を検証し、再発防止につなげる」としています。