65歳未満の働き盛り世代などを襲う「若年性認知症」。患者やその家族らが集まり、自らの体験や思いを語る交流会が開かれました。
先月、諫早市栄田町の小鳥居諫早病院で開かれた「若年性認知症本人交流会」。「認知症の人と家族の会長崎県支部」が主催し、患者やその家族ら、約30人が参加しました。交流会では、若年性認知症の患者同士で、日々の体験を語り合いました。
「今まで近所の人の顔とか分かっていたのが、最近分からなくなって…。作業所かな…。そっちに行っていて、毎日顔を合わすんですよね。ただ、名前と顔が一致せんとですよ。時間とかもアナログ時計になったらもう何時とか分からんとですもんね。そういうので『やっぱり進行しているな』というのがありますね」
互いの悩みを打ち明け、共感し合うことで気持ちが楽になるといいます。
「皆さんとお話をすると元気が出ます。その前はめそめそ泣いていたんですけど、いろいろな方とお話しさせていただいて、すごく元気になりました。それだけが本当にうれしいです」
「こういうのに参加することなってから行動心理症状=暴言などが落ち着きました。やはり社会参画など皆さんと交流ができるですたいね。皆さんたちと交流して、認知症を忘れてしまうということですたいね」
交流会は、当事者だけでなく、その家族にとっても、情報共有できる機会となっています。
「同じような立場の人がたくさんいることで、不安なことなどが同じだったりして、そこで『自分だけじゃないな』と感じるし、『こういうことで困ったな』というのがあったら『うちはこうしたよ』といった話をみんなでワイワイできるのはすごくいいですね」
「夫はきょうは来てないですけど、前頭側頭型認知症で、多動というか、とにかく移動がすごかったんですね。一緒に出掛けるということが減っていたんですけど、こういう同じ病気の方との関わりの集まりは、一緒に出掛ける場所が出来たということでありがたかったです」
認知症の人と家族の会長崎県支部・太田栄子世話人代表:
「やっぱり私たちはどうしても『あの方は認知症なんだ』って見てしまいがちなんですけど、共生社会の実現を考えた場合、そういうのを取っ払ってみんなと同じように接していければいいなというところで」
「認知症の人と家族の会長崎県支部」は、今後も交流会を開いていきたいとしています。