2024年のノーベル平和賞を受賞した日本被団協の功績を称える石碑の設置が完了し、長崎原爆被災者協議会は、来月、除幕式を開催すると発表しました。また、「憲法改正」の動きに対し、強い危機感を示しました。
長崎原爆被災者協議会 田中重光会長(85):
「足掛け4年をかけて建立することが出来ました。側面に憲法9条の文言を書いた碑を私たちは本当に次世代につなげて」
石碑が建立されたのは、長崎原爆資料館前の長崎市の敷地内です。2月5日に着工した石碑は、9本の手が地球を支えるデザインで、台座を含め高さ約2メートル。正面には、被爆者の故・山口仙二さんが国連で世界に訴えた「ノーモア…」の言葉が刻まれています。
24日には、石碑の左側面に戦争放棄をうたった「憲法9条」のプレートが取り付けられます。
長崎原爆被災者協議会 田中重光会長:
「私は憲法は(国の)鑑だと思っています」
会見では、自民党が戦後初めて憲法改正の発議に必要な3分の2以上の議席を単独で確保した政治情勢の中で、高市総理が「憲法改正」に向けて粘り強く取り組む覚悟を示していることに危機感を表明し、「憲法9条」の重要性を強調しました。
長崎原爆被災者協議会 田中重光会長:
「みんなに日本国憲法の内容を知ってもらう。特に若い人たち、もし日本が戦争をするとすれば若い人たちが軍隊に取られていくわけですから」
被爆者の長野靖男さん(83)は、「憲法9条」の条文を刻んだ石碑を設置することに大きな意味があると強調します。
長崎原爆被災者協議会 長野靖男監事:
「普通の国民が、日常生活の中で憲法の条文を読む9条の条文そのものを読むということは、滅多にないことだと思う。それがあそこに来た観光客や修学旅行生や一般の市民が憲法の条文を読んで触れるということに、私は大きな意味があると思う」
3月8日(日)午前11時から行われる完成除幕式には、被爆者ら約100人が参加する予定です。