任期満了に伴う長崎県知事選挙は8日投開票され、無所属・新人で元副知事の平田研さん(58)が、現職の大石賢吾さん(43)ら無所属2人を破り、初当選を果たしました。
「当選確実」の一報が入ったのは、日付が変わった未明の午前1時半すぎでした。
再選を目指す現職の大石さんを抑え、激戦を制したのは、その現職の下で共に県政を担った元副知事でした。今回の知事選は、自民党県連が平田さんを推薦した一方、自民党を支えていた各業界団体が大石さんの支持に回り、国会議員の支持も二分する「保守分裂選挙」となりました。
平田さんは28万7134票を獲得、大石さんを6788票上回り、大接戦を制しました。
平田研さん(58):
「知事選挙に立候補したのは、知事になるためではなく、知事の仕事をするためです。これからスタートです。これから長崎県政が動き出す。その新しい長崎県政を皆様と一緒に作ってまいります」
平田さんは、国交省で要職を務めた行政手腕を前面に、九州新幹線長崎ルートなどの重要課題の解決に向けた「即戦力」をアピール。国民民主党や立憲民主党の各県連、連合長崎の支援を受けたほか、長崎市の鈴木市長など新幹線の沿線市のトップらがそろって支持に回り、知名度不足を払拭しました。
地域別の得票数で県央の大村・諫早を制したほか、県内で有権者が最も多い大票田・長崎市で、大石さんに3万票近くの大差をつけ、勝利を引き寄せました。
平田研さん(58):
「(Q保守分裂の影響は)当然ノーサイドです。それはご協力いただく前提としてノーサイド当然だと思います。私も進むべき県政の方向をしっかりお話をして、そこはお互いの理解を進めていくそこは愚直にやっていくしかないかなと思います」
一方、1期で交代となった現職の大石さん。
県医師連盟や県建設業協会といった自民党の支持団体からの支援を受け、得票数では佐世保市などの県北エリアや出身地・五島市などの離島部を含めた県内13市町で平田さんを上回りましたが、及びませんでした。
大石賢吾さん(43):
「結果は全て私の至らなさゆえだと思っております。戦い訴えたことについては私自身は長崎県の未来に大切なことだと、必要なことだと心から今も信じております。ですけども民意は示された。そういう状況でございます」
県議会でも追及が続いた自身の政治資金問題については、「影響がなかったとは言えない」と振り返りました。
大石賢吾さん(43):
「不確かに不正確なものになっていたこと自体は事実で私が反省を重ねないといけないと思いますので、そこに対するまだ理解が十分に得られなかったところは一定程度あるのかなと思います。立場は知事ではない形にはなりますけど、その状況において何ができるのかちょっと時間をかけて考えたいと思います」
前回・4年前と同様、「保守分裂」となった知事選。選挙を終えて「ノーサイド」になれるかは、今後の県政運営にとって大きな焦点となります。
平田さんを支持 自民党県連・中島浩介幹事長:
「一枚岩でいこうということを進めてきたわけですけど、なかなか今回も前回のような形になってしまったというのは非常に反省するべきと思っております(Q.しこりは残っていくと思うか)これから特に我々執行部がいかにまとまっていくかということを念頭に置いて、これから活動していきたいと思います」
大石さんを支持 前田哲也県議:
「分裂せずに戦いたかったけどこういう形になって非常に残念ですね。(しこりを)残さないように努力しないといけないと思いますけど、私たち負けた方なんで、勝った方がどう判断するかだと思います」
平田さんは9日午前8時ごろ、街頭に立ち、有権者に感謝の気持ちを伝えました。
平田研さん(58):
「県政を担うということの重みを痛感しております。まずは物価高対策から取り組みたいと考えています。そのうえで本格的に人口減少に負けない経済をと言っておりましたので経済政策を組み立てていく、そういったことをまず着手していきたいと考えています」
知事選の投票率(確定)は、57.27%で、前回・4年前を9.44ポイント上回りました。平田さんは大石さんの任期満了後、3月2日(月)に知事に就任します。