同僚の男性を包丁で刺し、殺害した罪に問われているベトナム国籍の元技能実習生の男の裁判員裁判が、長崎地裁で始まりました。
起訴状などによりますと、グエン・ホン・ジャン被告(40)は、2024年12月、長崎市西海町の会社の寮で、当時42歳のベトナム国籍の技能実習生、ファム・ゴック・ホアンさんの胸や左腕などを包丁で複数回刺すなどして殺害した罪に問われています。
初公判で、グエン被告は「殺意はなかった」と述べ、起訴内容を一部否認しました。
冒頭陳述で検察側は、「被告とファムさんは、この日、2回口論になり、1回目の口論が終わったあと、被告は、台所で包丁を準備し、服のポケットに隠した」
「被告が、ファムさんと廊下で再度、鉢合わせした際、ファムさんは、攻撃してくる様子がないにもかかわらず、腕や胸、背中など合計11カ所を刺した」と指摘しました。
一方、弁護側は、「被告は、ファムさんが以前、『人を棒で殴ったことがある』『同僚を殴りたい』などと話していたことから、ファムさんのことを短気で粗暴だと思っていた」
「口論のあと、廊下で鉢合わせた際、ファムさんが右手を背後に隠し、顔を近づけてきたため、台所から護身用に持ち出していた包丁で刺した」「自分の身を守ろうとして、やりすぎてしまった『誤想過剰防衛』だ」と主張しました。
判決は、来月10日に言い渡されます。