学校創立100周年のメモリアルイヤーに、男女そろってウインターカップ本戦出場を決めた瓊浦。男子は、去年の王者・長崎工業との決勝戦。激闘を1点差で競り勝ち、県内主要大会4冠となる栄冠をつかみ取りました。
体育館にお邪魔すると、練習前、入念にテーピングを巻いていたのが3年生の奥野脩雅選手です。奥野選手は、今年の県高総体の大会期間中に左足を疲労骨折。全治4カ月の大けがを負いました。
チームはインターハイ切符をつかみましたが、去年から2年生唯一のスターティングとして引っ張ってきたエースの姿はコートにありませんでした。
瓊浦3年奥野脩雅選手:「本当にチームに申し訳ない。悔しいって気持ちもあったし、みんなに頑張ってほしいって気持ちも。複雑な気持ちでした」
そんな状況に、小畑キャプテンは…
瓊浦3年小畑那瑠主将:「エース不在ってこともあって、(チームの)雰囲気が上がらなかったりしたんですけど、先生も含めて(奥野選手が)帰ってくるのを待って、帰ってきたら気持ちよく バスケできるように迎え入れてあげようかなって待ってました」
けがから帰ってきたエースは、ウインターカップ県予選決勝で、復帰後初のスターティング。けがの期間に鍛えた体幹の強さが生きたのが、ディフェンスリバウンドから誰にも渡すことなく、1人で持ち込んで、エンドワンの3点プレー。試合トータル17得点の活躍で、チームを県王者へと導きました。
けがで苦しみ、立ち止まった時間があった分、全国の舞台でより高く飛べるはず。
瓊浦3年奥野脩雅選手:「1回戦うまく勝っていけば、2回戦で東山と当たるので、チャレンジャーという気持ちで何もプレッシャーを感じずに、しっかりとやっていきたい」