創部14年目にして初の決勝進出、そして初の栄冠をつかみとった瓊浦女子。菊川監督が試合前、鍵に挙げていたのがリバウンド。両チーム最多のリバウンド数でゴール下の強さを発揮したのが、身長175センチのセンター・前畑恭生選手。初優勝に大きく貢献しました。
そんな前畑選手、中学時代は帰宅部。小学生の時にミニバスの経験はありましたが、瓊浦の女子バスケ部は、スポーツ推薦で入部する選手が大半でした。
瓊浦3年前畑恭生選手:「私、試合に出られないと思ってて。練習についていけるかが不安でした」
入学当時の前畑選手について、監督は…
菊川仁美監督:「入学当時は本当に今とは全然かけ離れてて、マッチ棒みたいにすごく細くて」
監督の勧めで、始めたのが「食トレ」でした。家族の協力を得て、当たり負けしない体に成長。「チーム1の努力家」と言われるほど技術面でも地道な練習を重ね、高校3年最後の大会でスターティングの座をつかみました。
ゲームキャプテン・瓊浦3年中村果穂選手:「自分はシュートを打って外した時も(前畑選手が)リバウンドを取ってくれるから、楽にシュートを自信持って打てた」
チームとしても自身としても初の全国の舞台。帰宅部だった中学生が3年間でたどり着いた夢の舞台で躍動を誓います。
瓊浦3年前畑恭生選手:「相手が身長高い人ばかりで、その中で身長で戦えるのが自分だけなので、強気のリバウンドを取って、ゴール下を決める場面を見せたい」