9日は被爆80年最後の「9の日」です。
平和を願い「長崎の鐘」が鳴らされました。
平和公園の「長崎の鐘」は、県被爆者手帳友の会が、毎月9日、原爆が炸裂した午前11時2分に合わせて平和を願い、鳴らしています。
被爆80年の今年、9日の鐘は最後です。原爆炸裂時刻の午前11時2分、居合わせた市民や観光客、修学旅行生など約50人が縄を引き、平和の祈りを響かせました。
友の会の会員10人は先月27日から2週間、アメリカを訪問し、対話集会などを開いています。日本時間の8日は日米開戦の地・ハワイを訪れ、ホノルル市庁舎前にある「長崎の鐘」を鳴らしました。
被爆者中村キクヨさん(101):
「お互いが気持ちを通じて鳴らしたと思います。気持ちは一緒です。」
県被爆者手帳友の会の顧問を務める中村キクヨさん、101歳。体調が許す限り、平和公園に足を運び、鐘を鳴らしています。
被爆者中村キクヨさん(101):
「ハワイの真珠湾で日本が攻撃してその中で若い方たちが犠牲になられた方もいらっしゃると思います。やはり鐘を鳴らすことは亡くなった方たちのご冥福を祈ることが最大の意味ですから。今まで亡くなられた方たちのご冥福をね、今年1年最後の月ですから、本当に1年間、大変でしたけど、お参りして気持ちを新たにしました」
被爆者三田村静子さん(83):
「きょうは修学旅行生も来ていたし、平和の鐘を一緒に鳴らしたことに意義があると思う。きのうの真珠湾攻撃のことを思い出しながら、日本も加害の方になっていたから、今度は世界が一致して、そして平和を作っていったらいいな」
アメリカを訪問中の友の会の会員らは10日に帰国します。