来年3月1日の任期満了に伴う知事選に元副知事の平田研氏(57)が、出馬を表明しました。知事選の出馬表明は初めてです。
平田研氏:
「本日は来年の長崎県知事選挙の立候補について表明をさせていただきます」
平田氏は、長崎市出身の57歳。長崎南高校、東京大学法学部を卒業後、1991年に当時の建設省に入省しました。2018年から5年間、長崎県の副知事を務め、2022年に初当選した大石知事とも県政を担いました。
出馬に伴い、8日付で復興庁統括官を辞職しました。
平田研氏:
「県政の現状に危機感を持ち、私に対して期待をしていただき『県政を担ってほしい』という声が何人もの経済人、あるいは首長の方、政界関係者はじめ、普段県政に縁遠そうな人まで多くの方々から相次ぐようになりました。私自身もこのままでは長崎県の県政は混乱停滞をし、県政は前に進まない、そして県民の皆さんは動かない県政に失望し、県の将来に希望を失ってしまうという危機感を強く感じるようになりました」
平田氏は、無所属で立候補する考えで、今後幅広く支援を求めたいとしています。
平田研氏:
「自分の身を長崎県を前に進めるために捧げ、長崎県政を立て直し、とことん必要な政策を実行していく。これが私の大義であります。そしてこの大義に殉じるため退路を断って今、一人のチャレンジャーとしてここにおります」
平田氏に出馬を要請した経済団体は―。
長崎県の未来を考える会・荒木健治さん:
「(Q.平田氏の出馬表明について)感謝しかないですよね。(大石知事は)『政治とカネ』の問題もありますし、長崎の産業界でなかなか県と話が一緒に前向きにならないというのがあってそういった不満が経済界ではたくさんありますね」
出馬表明を受け、平田氏と約1年4カ月、共に県政を担った元上司の大石知事は―。
大石知事:
「(Q.平田氏は県政を前に進めたいという思いを語られましたが)何もまだ聞いていませんので、コメントすることはありません。(Q.知事の出馬の表明は)これも変わってないです。色んな方々が期待とか応援の声は頂いておりますけど、しっかりそれを重く受け止めておりますけど、私自身はしっかり目の前の県政を進めるということに全力を注いでいくだけだと思います」
大石知事は、9日も出馬について明言しませんでしたが、県議会9月定例会の会期中に表明するものとみられます。