花と器の美しさを描いた絵画の個展が浜屋百貨店で始まりました。
生命を象徴する「花」。それを包み込む「花瓶」。互いの存在が、そっと相手を引き立てます。
描いたのは、長崎市の加野尚志さん82歳。高校の教員として美術を教える傍ら、県展や全国規模の美術展「二紀展」などで数々の賞を受賞してきました。
加野尚志さん(82):
「花はね、女性の象徴やと思う。バラの優雅さとか白百合の清純さとかね。器は私自身のつもりで描いている。もっと大きな器になりたい願望みたいなものを込めながら」
つぼみから開花、満開を経て散る前の風情まで…。花の美しさや愛らしさ、心惹かれる瞬間を、加野さんは、古(いにしえ)の言葉でこう表現しました。
「いとをかし」
個展では、花や果物を通して、生命の尊さを讃え、器との調和を表現した静物画33点が展示・即売されています。会期は来月1日(月)までです。