高市総理の台湾有事発言をめぐり日中関係が悪化するなか、長崎市の中国人墓地で、市民と中国総領事らが共に清掃活動をしました。
県内で最も古い稲佐悟真寺の国際墓地。1602年に唐人墓地が開設されたのが始まりで、中国人やオランダ人、ロシア人などが眠っています。清掃活動は、1974年から長崎県日中親善協議会が主催していて、52回目の今年は、中国駐長崎総領事館や地元企業などから約150人が参加しました。
参加者は約2時間、日中友好への思いを込めながら、草を刈り、落ち葉を払うなど汗を流していました。
参加者:
「ちょっとずつきれいになっていくのを見ると、気持ちいいですね」
中国出身の参加者:
「中国人の墓地で清掃している人の90%以上は日本人」
中国出身の参加者:
「感謝の気持ちがいっぱいです。長崎の人、本当に素晴らしい。とても優しい」
参加者:
「上の人たちがけんかしても、市民は仲良くしたい。やはりみんなが輪になって、一つになったほうがいいですね、けんかしないで、仲良く」
中国駐長崎総領事館・陳泳中国駐長崎総領事:
「清掃活動は長崎と中国との古くから続く友情を体現しているものであり、県民が中国の華僑・華人に寄せる思いやりと温かい気持ちを示しています。総領事として私は必ず参加すべきだと考えています」
県日中親善協議会は、この清掃活動を日中友好の架け橋として、来年以降も続けていきたいとしています。