被爆から80年を迎える9日、長崎市で平和祈念式典が執り行われます。様々な交流事業で長崎と友好関係を築き上げてきた中国は式典の欠席を決めました。
金山隆之介記者:
「歴史的にも文化的にも長年交流を深めてきた長崎と中国。しかし被爆80年を迎えるあすの平和祈念式典に中国の代表者は参列しないということです」
長崎市の中国駐長崎総領事館で2013年から続いてきた観桜会。今年は総領事館の開設40周年と、新たな総領事の就任を記念して開かれ、鈴木長崎市長、地域住民ら約400人が参加しました。
長崎と交流と友好を深めてきた中国。被爆80年を迎える9日の平和祈念式典に中国の代表者は参列しません。
長崎市は今年、日本に大使館などを置く157の国と地域、すべてに式典の招待状を送付しています。9日の式典には、日本に大使館などがなく、市が招待状を送っていない台湾から参列の希望があり、市は受け入れる考えを示していました。台湾の参列は初めてです。
中国の欠席理由について、市は「公務などがあるため、どの国にも欠席理由は聞いていない」としています。中国は直近では2020年にも欠席しています。
一方、市は7月28日時点で式典には過去最多の101の国と地域の駐日大使らが参列するとしていましたが、6日時点で95に減ったと発表しました。今年はウクライナ侵攻以降、市が招待してこなかったロシアや同盟国ベラルーシのほか、去年、招待しなかったイスラエルの駐日大使らが参列する意向を示しています。また、イスラエルを招待しなかったことで去年、参列を見送ったG7のアメリカ・フランス・イギリスなど6カ国の駐日大使らが参列。このほか核保有国ではインドが参列します。