早くも始動です。長崎くんちで「上町コッコデショ」を奉納する上町(うわまち)が、来年の秋に向けて担ぎ手の面接を行いました。
桜町小学校に集まった52人の男たち。目指すのは、屈強な「担ぎ手」です。
初参加・森恋人さん(33):
「毎年諏訪神社で(長崎くんち会場の)裏方として参加していたので、その時に見てすごいなと思っていた。(自分も)すごいなと思われるように見せられたら」
2回目の参加・福井優太さん(33):
「2回目の参加です。(前回)終わった後にもう次の7年後を考えていたので、次がしたくてたまらなかったです」
初参加・森凜さん(22):
「男らしく力強い担ぎ手になりたい」
2009年まで「本踊」を奉納してきた上町。前回2016年、町の青年部から「自分たちも参加出来て、町が活気づく演し物を」と声が上がり、長崎市東部の「矢上くんち」で「矢上町コッコデショ」を奉納する矢上町と協力し、「上町コッコデショ」に初挑戦しました。
上町の歴史を紡ぐ2回目の奉納に向け、自治会が担ぎ手を人伝いに募り、経験者18人、新人34人が集まりました。山車を担ぐ肩の高さを測り、コッコデショに懸ける志望動機や健康面の状況などを面接で確認。来年秋の本番まで共に駆け抜ける意思を確かめました。
担ぎ手たちは「くんちを小さい頃から見ていて、コッコデショは中でも一番かっこいい」「前回の奉納を超えたい」「保育園でコッコデショを披露した息子たちに、大人のコッコデショを見せてあげたい」などと熱意を語りました。
初参加の和泉栄二さんは54歳。去年初めて矢上くんちでコッコデショを担ぎ、きつい稽古の先で見た光景に感動したそうです。
初参加・和泉栄二さん(54):
「見ている方に喜ばれたりするとやりがいを感じて、きつさはふっとんだ。あの感覚が長崎くんちの方でも味わえたらなと」
和泉さんは長崎市立大浦中学校の校長先生。生徒たちにも見せたいくんちです。
初参加・和泉栄二さん(54):
「(生徒たちにも)『頑張ってるぞ』と刺激になればと思っている。皆さんから大きな拍手を得られるように頑張りたい」
コッコデショは、約1tの山車を36人で担ぎます。1人当たりにかかる重さの25kgの砂袋を担いで重みを実感しました。
上町自治会・笹島潮自治会長(70):
「(担ぎ手に求めることは)気持ちが折れない形でずっとやっていただけること。本番が相当厳しいですから。上町コッコデショをようやったなと思っていただければいい」
担ぎ手は来年2月から体力トレーニングを始め、6月1日の小屋入りから本格的な稽古に臨みます。