長崎市東部の郷くんち「矢上くんち」で、伝統のコッコデショが奉納されました。
境内には「モッテコーイ」の掛け声が響き渡りました。「矢上くんち」は、700年以上の歴史がある矢上神社で行われます。今月2日には4年ぶりに拝殿の大しめ縄が新調されました。
担ぎ手・海津隆就さん(44):
「見てくれている人にとって思い出に残る演技が出来るというのが一番かなと思っています」
今年の演し物は、馬場地区の「馬場本浮立」と、矢上町の「矢上町コッコデショ」です。
「矢上くんち」は、8つの地区のうち2つの地区が、4年に一度の持ち回りで演し物を奉納しますが、コロナ禍で次の出番までの間隔が7年に広がりました。
コッコデショの担ぎ手、海津隆就さん(44)は、10日前の稽古で肋骨を折りました。体にコルセットを着け、痛みを我慢して奉納踊に臨みます。観客は、7年ぶりの奉納を待ちわびていました。
44人の担ぎ手が重さ約1トンの太鼓山を天高く放り上げ、片手で受け止めます。アンコールを意味する「モッテコーイ」の掛け声が何度も何度もかかります。
担ぎ手・海津隆就さん(44):
「正直、骨折したときに休むということを考えましたが、無事本番までもったんでよかったと良い奉納ができたかなと思います。(Q.骨折してまでも出場するっていう気持ちは?」
「やっぱり後の世代に伝えたいというのが一番大きいです。郷土芸能を」
担ぎ手(初出場)・田中海輝さん(20):
「100点満点中1000点です。最高でした。いい演技できたと思います」
観客女性:「担ぎ手の迫力と子どもたちがすごく練習しているのを聞いていたのですごく感動しました。涙出そうでした」
2つの地区はこのあと、庭先回りなどで演し物を披露しました。