被爆80年を迎えた今年、被爆者4団体の1つ、「長崎県被爆者手帳友の会」は今月下旬からアメリカを訪問し、現地の市民や学生たちと対話集会などを行います。
県被爆者手帳友の会 朝長万左男会長(82):
「核なき世界を目指す平和活動が一段進歩するように、核保有国の国民が一致団結しないとできないのではないかと」
友の会はこれまで、2023年にアメリカ、今年5月にイギリスを訪れ、核保有国で被爆証言を行いながら、核兵器廃絶を呼び掛けてきました。
今回2度目となるアメリカ訪問には、被爆者や被爆2世・3世ら10人が参加し、11月27日から2週間、カリフォルニア州、ニューメキシコ州、ハワイ州の3都市を巡ります。各地の大学などで約20回の対話集会を予定し、市民や若者たちと核兵器廃絶に向けた議論を深める計画です。
カリフォルニア州では在米被爆者との対話を予定しているほか、人類史上初の核実験が行われたニューメキシコ州では、原爆開発の拠点だったロスアラモス国立研究所の若手研究員たちと対話します。ハワイ州では、旧日本軍の真珠湾攻撃による犠牲者の追悼記念式典に参加し、遺族との対話も計画しています。
県被爆者手帳友の会 朝長万左男会長:
「(核廃絶に向けて)こういう方法があるのではないかと色んなことを進められれば、将来的には核兵器国の若者が連携して連帯して、核廃絶の次のステップを踏み出せることができるのではないか」
対話集会などの様子は、友の会の公式YouTubeやインスタグラムで配信する予定です。