大村市のレジャー施設で18日、刃物を持った不審者の侵入を想定した防犯訓練が行われました。
ボートレース大村の敷地内にある無料のレジャー施設「グルーンおおむら」で行われたのは、刃物を使った進行型の殺傷事案を想定した訓練です。警察や消防、ボートレース大村の職員など約60人が参加しました。
職員が110番通報して状況を報告。駆けつけた警察官は、盾やさすまた、不審者の動きを一時的に抑制するネットランチャーを使って男を取り押さえるまでの手順を確認しました。また救急隊はトリアージを行い、「治療が必要な人」と「処置が不要な人」に分ける手順などを確認しました。
今回の訓練は、公共の場所で刃物を使った事件が全国的に多発していることを受け、初動対応の向上などを目的に初めて実施されました。
ボートレース大村企業局・馬場宏幸局長:
「(グルーンおおむらは)年間約20万人のお客様の来場がある。実際にこういうことが起きたら職員もどういった対応をしていいのか分からない点がたくさんあるのでこういったリアルな訓練で次の準備、安全安心の準備が出来たのではないか」
長崎県警本部刑事部機動捜査隊末・竹範彦隊長:
「実際に人の生命を守るといった場合にその後で対応していただく救急隊の方々の安全も確保しながらどうやって救護活動をやるかという意味合いでは今回一緒に訓練が出来て良かった」
県警は、消防や施設管理者との連携を強化し、万が一に備えるとしています。