県教委は、昨年度、県内の公立学校で確認されたいじめの認知件数が前の年度より197件増え、中学校では過去最多となったと発表しました。また、不登校の児童・生徒数も過去最多を更新しました。
文部科学省の調査によりますと、小学校が1671件(前年比+98)、中学校が721件(前年比+78)、高校が105件(前年比+19)、特別支援学校が3件(前年比+2)で、合わせて2500件。前年度より197件増えました。中学校では過去最多となっています。
理由について、県教委は、「教職員の意識が高まり、児童・生徒との相談体制の充実やアンケートの実施により、いじめを早期に認知できるようになったため」としています。
一方で、「SNSの普及により、インターネット上など教職員の見えない場所でのトラブルもある」として、児童・生徒の声を注意深く拾い上げることが重要としています。
また、公立学校での不登校の児童・生徒は4113人で、前の年度より18人増え、過去最多となりました。中学と高校では減少しましたが、小学校では137人増え、過去最多の1415人(前年比+137)となりました。
不登校の理由として最も多かったのは「生活リズムの不調」で、次いで「学校生活にやる気が出ない」、「不安・抑うつ」などが挙げられました。
県教委は、市や町と連携して支援体制の継続や改善を図り、児童・生徒の自立を後押ししていきたいとしています。