警察官をかたり現金や暗号資産をだまし取るニセ電話詐欺が全国的に急増しています。長崎市の60代の無職の女性が兵庫県警の警察官を名乗る男らに現金約200万円をだまし取られました。
10月3日、女性の家の固定電話に、電話関係のサービス会社を名乗る男から「あなたが犯罪に関与している」と電話があり、兵庫県警特殊捜査係の「前澤匠」名乗る男に電話をつながれました。
女性は男から「あなた名義の携帯電話番号で開設された口座に詐欺事件の被害金が入金されている」「捜査の過程であなたが口座を売買して、お金を受け取っていることが判明している」など不安をあおるようなことを言われました。
女性はLINEのビデオ通話で取り調べを受け、警察手帳を見せられことで男を本物の警察官と信じ込みました。
その後、男から「あなたが詐欺事件の犯人からお金を受け取っていないか確認する」「口座を凍結することになりますが、あなたがお金を受け取っていないことを調査するため、あなたの口座のお金をこちらで管理します」などと言われ、10月6日に長崎市内の商業施設のATMで2回にわたり現金約200万円を振り込み、だまし取られました。
県警は、警察がLINE電話などでやり取りすることはないなどとして注意を呼び掛けています。