圧倒的なハーモニーに包まれる「音の展覧会」が県美術館で始まりました。
楕円形に配置された40個のスピーカー。聞こえるのは、神をたたえる合唱曲です。スピーカーには57人の歌声が振り分けられています。
カナダのアーティスト、ジャネット・カーディフ氏による「40声のモテット」は、スピーカーで囲まれた空間を自由に歩いて音楽を体感できる14分間の没入型作品です。一人の歌声に耳を傾けたり、音が響きあう場所を探したり。クライマックスには、声の重なりや音の波に包み込まれるような圧倒的な感覚を味わえます。
来場者(70代):
「普通音楽、スピーカーは前から音がくる。全体立ち上る感じがとってもいいと思いました」
来場者(30代):
「人はいないのにみんなが私のことを温かく見てるような感じ。熱いものがこみあげてきて、涙が出ちゃった」
長崎県美術館・福満葉子学芸専門監:
「フィジカルな衝撃みたいな感じに体に伝わってくるようなものがある。これはこの作品じゃないと味わえない体験だと思います」
ジャネット・カーディフ「40声のモテット」は11月16日(日)までです。