自宅の敷地内で犬を放し飼いにし、警察官ら2人にかみつかせてけがをさせたとして重過失傷害などの疑いで逮捕された大村市の68歳の男が送検されました。
金山隆之介記者:
「飼い主の男が大村警察署から出てきました。これから検察庁へ送られます」
送検されたのは、大村市松原1丁目の無職、永石利郎容疑者(68)です。
永石容疑者は、中型犬を係留せず放し飼いし、4月と8月に通報を受け駆けつけた大村市の職員と、警察官の2人の足にかみつかせてけがをさせた重過失傷害などの疑いが持たれています。
金山隆之介記者:
「飼い主の男の家には壁や柵がないため係留されていなかった犬たちは自由に外に出られる状況となっています」
永石容疑者の自宅の玄関前や庭には、古びた犬小屋や犬用品があちこちに散乱していたほか、家へつながる道の脇にも犬小屋が置かれていました。
永石容疑者はこの家に一人で暮らし、雑種の中型犬3匹と子犬2匹合わせて5匹を飼っていました。大村市によりますと警察官らにけがさせた犬を含む3匹の中型犬の体重は10キロから20キロだということです。
周辺住民:
「長さは1.5mくらいあるんですかね。(中型犬は)白っぽい犬と茶色2匹いましてね。茶色の方が
放してましてね。再三警察や役所が来てましたけどかえって反抗するというか」
金山隆之介記者:
「自宅周辺の道路ではリードをつけていない犬が歩いているのを度々、目撃されていました」
大村市によると犬は人目の少ない早朝や夜間にも周辺の道路を歩き回っていました。
2017年度以降、周辺住民からは「放し飼いではないか」「また外に犬が出ている」など少なくとも24件の苦情が市に寄せられていたといいます。
周辺住民:
「茶色の2匹がここら辺うろうろしていましたよ。子どもらが怖がって通学路を変えた。女の人たちは
特に怖がっていた」
永石容疑者は、市に対し「言うことを聞くので係留していなくても大丈夫だ」と説明していたということです。
5匹の犬は現在、大村市の県動物管理所で保護されています。