自宅の敷地内で飼育する犬を放し飼いにし、50代男性2人に噛みつかせてけがをさせたなどとして大村市の68歳の男が逮捕された事件で、被害にあった男性は、男に注意するために訪問した大村市職員と警察官だったことがわかりました。
逮捕されたのは、大村市に住む68歳の無職の男です。
大村警察署によりますと、3月、通行人から「犬が2匹徘徊している」と大村署に110番通報があり、4月23日、警察官と市役所の職員が注意のため男の自宅を訪れました。
この際、男は放し飼いにしていた中型犬に市役所の職員の右足を噛みつかせて全治5日のけがを負わせた過失傷害の疑い持たれています。
また、8月2日には、同様の通報を受け訪れた警察官の左足を同じ中型犬に噛みつかせて全治2週間のけがを負わせた重過失傷害の疑い持たれています。
男は8月5日に大村市犬取締条例に基づく措置命令を受けていました。しかし、命令に従わず8月22日から9月24日までの間3回にわたり犬を放し飼いにしていたとして、14日、大村警察署は過失傷害と重過失傷害、大村市の犬取締条例違反の疑いで逮捕しました。
男は犬が噛んだことは認めますが、「過失はなかった」「犬を係留する努力をしていた途中だった」と話しています。男は自宅に子犬を含め5匹飼っていたということです。