第157回九州地区高校野球県大会の準決勝第2試合は、3回戦で優勝候補の海星を破るなど強豪校を次々と倒す快進撃を見せる長崎西と同じ県立高校・大崎が対戦です。
長崎西は、ここまでの全3試合完投勝利のエース・熊が先発。初回から2アウト3塁のピンチを背負いますが、大崎の4番・小宮をショートゴロに打ち取り無失点で切り抜けます。
3回表、長崎西は1塁にランナーを置いて、打席には9番の熊。エース自らのバットで長崎西が先制します。
さらに2番・大町の内野安打で1点を追加。その大町が奇襲を仕掛けます。1イニング3盗塁の「パーフェクトスチール」を決め、大崎から3点のリードを奪います。
一方、引退した3年生が声援を送る大崎は、2点を追いかける8回。相手のパスボールと内野ゴロの間に1点ずつを返し、同点に追いつきます。
しかし、長崎西は9回表。1アウト2塁のチャンスを作ると、打席には1年生の5番・岡﨑。
岡﨑の値千金のタイムリーで再びリードを奪うと、9回裏もマウンドにはエースの熊が最後を三振で締め、長崎西が決勝進出。2002年春以来47季ぶりの九州大会出場を決めました。
秋の県大会決勝進出は、実に70年ぶり、1955年以来の快挙です。
決勝タイムリー・長崎西1年岡﨑憲信選手:「(熊投手が)ここまで全て1人で投げ抜いてくれたので、なんとしても九州大会連れて行くために1本出したいって気持ちでした」
長崎西2年熊寛生投手:「この大会ずっと九州大会出場を目標にしてたので、それが達成できて安心と いう気持ちと達成感の気持ちでいっぱい」