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2025/10/7(火) 20:26

諏訪神社 秋の大祭 長崎くんちが開幕 踊町6カ町が伝統の演し物を披露

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長崎市諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」が開幕しました。これまでの稽古の集大成。6つ踊町が前日の諏訪の舞台で奉納踊に臨みました。

英彦山から朝日がのぼり、「モッテコーイ!」の掛け声が響きます。諏訪神社は御鎮座400年の大きな節目。長崎くんちは1634年(寛永11年)の始まりから391年目。奉納踊は国指定重要無形民俗文化財です。

一番町は新橋町。かつて鹿の皮をなめして毛皮を作る職人が多かったことから、「毛皮屋町」と呼ばれていました。「傘鉾」の飾物には、鹿の香炉を配しています。勢いよく回って、会場を沸かせました。演し物は、「本踊阿蘭陀万歳」。74年前、くんちで初めて奉納した本家本元です。長崎検番の芸妓衆が、オランダ人の「万歳」と「才蔵」に扮し、異国情緒あふれるコメディーを展開。青い衣装の「万歳」が、貫禄ある踊りを見せる一方で、黄色の衣装の「才蔵」は、おどけた表情で軽快な動きを見せるなど、2人のコミカルな掛け合いが観客を魅了しました。そして芸者役の4人の芸妓衆との華麗な共演に、アンコールを意味する「ショモーヤレ!」の掛け声が飛びました。「長崎ぶらぶら節」で応え、無事に、一番町の大役を務めました。

万歳役・茶々丸さん:
「緊張がすごかったが、無事に奉納ができて安心です」

芸者役・弥生さん:
「今できる精一杯で踊れたと思います。精一杯一つひとつ丁寧に踊っていけたらなと思います」

二番町・諏訪町は「龍踊」。子どもたちが元気に踊る子龍に続き青龍と白龍が登場し、静と動を織り交ぜながら踊り場を駆け回りました。最大の見せ場は諏訪町のお家芸「棒交代」。龍の動きを止めることなく黒と白の衣装が違う龍方が瞬時に入れ替わり観客から大きな歓声が沸きました。最後は「モッテコーイ」の掛け声と共に青と白の「双龍」が登場し優雅で、勇壮に、そして美しく、秋晴れの諏訪の舞台を舞いました。

龍方・金出大和さん:
「お諏訪さんのさじき席に囲まれた特別な空間でやるというのがすごく新鮮でとても面白かったです」

山下寛一総監督:
「『ヨイヤー』の声がかかるということはやっぱり稽古の賜物と思っていいんじゃないかな」

三番町・新大工町は「詩舞」と「曳壇尻」。「詩舞」では中学3年生から31歳の袴姿の女性たちが詩吟に合わせて凛とした舞いを披露。一糸乱れぬ動きで観衆を詩の世界に引き込みました。根曳20人全員が新人の「曳壇尻」。試行錯誤しながら挑んだ稽古の成果を見せました。軸がブレやすい最難関の「5回転半」の大技も美しく回し切り、会場を盛り上げました。

最年少根曳・村田蔵維さん(19):
「気分が高まったし、声で感動して…泣きそうになるくらい感動しました。この調子で頑張って行きたいです」

最年長根曳・下田貴宗さん(49):
「緊張したけどこんな晴れやかな気持ちになるとは思わなかったですね。すごく気持ちいいです。感動してもらえるような曳き回しをしていきたいと思います」

四番町・榎津町は「川船」。現存する川船の中で一番古いといわれています。網打船頭を務めるのは古賀優多くん(9)です。

網打船頭・古賀優多くん(9):
「2投目は、一匹残して全部捕れたので、修正できてよかった」

根曳 父・古賀友一朗さん:
「素晴らしい網打ちをしてくれたので誇らしい気持ちです」

川船の全長は約6メートル、重さは約3トン。根曳16人が心を一つに船を勇壮に曳き回しました。このスピード感あふれる船回しは荒波にもまれ、激流の川の中を進むさまを表現しています。

根曳・小渕凜太さん(24):
「入場した瞬間、あまりの光景に頭が真っ白になったんですけど気づいたら終わってるくらい緊張してたんですけど、楽しかったので、まだ始まったばかりなのでこれから3日間、頑張りたいと思います」

五番町・西古川町は「櫓太鼓」と「本踊」。「櫓太鼓」は江戸時代、長崎で相撲の巡業を仕切っていた西古川町ならではの相撲一色の演し物です。力士役で弓取りを披露するのは、ウクライナ出身の留学生で、長崎鶴洋高校相撲部3年のエゴール・チュグンさん(17)と、監督の髙橋修さん(36)です。

エゴール・チュグンさん:
「(観客がいっぱいで)ビックリして本当に感動しました」

2回目の出演となる橋監督は、上五島出身の横綱・佐田の山の化粧回しを身に着け、力強い四股を踏みました。「櫓太鼓」は、地元で育った兄弟がたたきます。弟の許冬威さん(25)は少し緊張気味です。

許冬威さん:
「やっぱり体がビビっていました。でもやっているときは楽しかったです」

初のくんちの舞台を務め上げました。本踊は、女性陣が軽快に舞う「諏訪舞清流晒女」。白い晒がすがすがしく諏訪の秋空を泳ぎました。

六番町・賑町の「大漁万祝恵美須船」。長崎くんちで唯一海での漁を表現していて、3隻の船で魚群を追い、大漁を収めて祝う物語です。船頭の中西生和さん(6)が生きたタイを釣りあげました。このほか、網方による「網入れ」や男女16人の若根曳による「宝恵舟」、「豊来舟」を披露。重さ4.5トンの恵美須船を20人の根曳衆が曳き回し、詰めかけたくんちファンを魅了しました。

船頭・中西生和さん(6):
「楽しかったです」

根曳 父・一生さん(43):
「きょうはよかった100点でした」

長采・立岩直樹さん(52):
「たくさんの声援をいただいて、今までの苦労は全部報われたというか、清々しい気持ちです」

根曳頭・向篤司さん(50):
「(子どもたちの様子は?)良かったです。そこで1回うるってきた。走り抜けたいと思います。子どもたちと一緒に」

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