10月1日から路面電車の運賃をクレジットカードなどで支払う「タッチ決済」が可能になります。お得な割引サービスも始まります。
佐藤綾子アナウンサー:
「路面電車ではこれまで現金か交通系ICでの支払いが可能でしたが、あしたからは手持ちのクレジットカードでタッチ決済ができるようになります」
運賃はタッチ決済に対応したクレジットカードや、カード情報を読み込ませたスマホなどを乗り降りの際、専用端末にタッチすることで支払います。交通系ICと違って事前のチャージは不要です。
長崎電気軌道・向賢治経営企画室長:
「世界的にはクレジットカードの決済が普及している中で長崎ではできなかった。そこで外国のお客さまの決済手段がクレジットカードになるというのは、乗降時間の短縮や、お客様にとっても利便性が格段に向上すると考えている」
公共交通機関のキャッシュレス化を進める長崎電気軌道、長崎市、三井住友カードは車内の混雑緩和などの課題解決につなげる実証実験を始めます。
午前9時から午後5時までの間は、タッチ決済なら何回乗っても1日の運賃の上限が600円になる「オフピーク1日上限割引」。クレジットカードを電気軌道窓口で事前認証すると、タッチ決済で、1カ月間何回乗っても運賃の上限が7000円になる割り引きのほか、運転免許を自主返納した人は1乗車につき30円引きになる割り引きが利用できます。
このほか、JR長崎駅の総合観光案内所で手荷物配送サービスを利用すると、初回のタッチ決済乗車が無料になります。これらの実証実験は来年3月末までです。
また、三井住友カードのアプリ「Pass Case」では1000円で、路面電車と長崎市内5地区を走る乗り合いタクシーが24時間乗り放題になる企画券をあすから販売します。