路面電車運賃来年４月から１５０円へ

長崎電気軌道は路面電車の運賃を来年４月から１０円値上げする方針を発表しました。大人は現在の１４０円から１５０円に引き上げられる見通しです。

下田朋枝アナウンサー：「市民の足、路面電車の運賃１４０円が１０円値上げされ、１５０円になるかもしれません」

長崎電気軌道は２０日、路面電車の運賃について１０円引き上げるよう九州運輸局に申請しました。申請が認められれば、来年４月１日から大人は現在の１４０円から１５０円に、子どもは現在の７０円から８０円に引き上げられます。２００９年以降、徐々に値上げされてきた運賃。今回の値上げは２０２１年１０月以来、３年半ぶりです。

８０代男性：「仕方ないと思いますなんでもかんでも物価値上がりですから。（物価高）きついです」

２０代女性：「（Ｑ．どれくらいの頻度で利用？）通勤でほぼ毎日。１０円が毎日だったら結構負担…」

３０代女性：「（路面電車の）便利さは分かっているので１０円くらいなら全然利用させてもらいたい」

熊本から：「熊本はもう１７０円とかだから全然長崎はリーズナブルだし便利」

値上げの理由について、長崎電気軌道は原材料費の高騰に伴う工事費や維持管理費の増加や、利用客数がコロナ禍前の水準に戻っておらず、今後も同じ状況が続くことが想定されることなどをあげています。値上げ後は不足している運転士の賃金水準を引き上げて流出を防ぐとともに新規採用者数を増やし、老朽化した車両の更新やバリアフリー化も進めたいとしています。