世界の若者が長崎と広島を訪れ、被爆の実相に触れる「ユース非核リーダー基金」のスタディーツアーが26日、長崎から始まりました。
「ユース非核リーダー基金」は、核なき世界の実現に向け、未来のリーダーとなる世界の若者たちに被爆の実相を伝えようと岸田総理がおととしのNPT再検討会議で立ち上げを表明し、国連に創設されました。
スタディーツアーには核保有国や非保有国、紛争経験国など37の国から20歳から30歳までの若者49人が集まり、1週間かけて、長崎市や広島市でフィールドワークなどを行い、核廃絶に向けて議論します。
鈴木史朗長崎市長:
「未来を担う若い世代のリーダーの皆さまに、長崎にお越しいただいたことは大きな意義がある」
三瀬清一朗さん:
「私の家族は無事でしたが、その3日後、私の小学校で地獄のような光景を見ました」
参加者は、鈴木市長や被爆者の講話を聞いたあと、平和祈念像の献花台に花を手向け、原爆資料館を見学しました。
ウクライナから参加:
「私の出身はウクライナで中でもロシアの爆撃が激しかった地域出身です。私にとってきょう長崎やこの祈りの場所に来られて、いろんな感情が生まれました」
参加者は、ツアー最終日の30日(金)、広島で開かれる「ユース国際会議」で、核廃絶に向けた具体的なプランを発表します。